世界初2TバイトのSSDが登場、アナリストの評価は?産業機器や軍事機器向けデータ保護機能も提供

軍事や宇宙探査、産業向け機器用SSDを販売する米Foremayは、従来製品の倍の容量になる2Tバイト SSD(2.5インチ)を発表した。この製品の登場で市場はどう変わるのだろうか。

2013年02月25日 08時00分 公開
[Andy Patrizio,TechTarget]

 ソリッドステートドライブ(SSD)の最大の魅力は、速度だ。起動やスワップ、アプリケーションの読み込みがHDDと比べて格段に速くなる。しかし、通常SSDはPCの起動やアプリケーションの読み込みの高速化を目的とした範囲でしか使われておらず、データの保存には現在も巨大な数TバイトのHDDが使われている。

 だが、産業機器や軍事機器などでは、可能な限り設置スペースを抑えるためにSSDのみのストレージを必要とする。その際には、コンシューマー向けのSSDでは得られないレベルの保護機能を搭載した大容量のSSDが採用される。

 このようなSSDを専門としているのが、商用グレードのSSDおよびコントローラーを製造している米Foremayだ。同社は特に軍事、宇宙探査、産業向け機器用のドライブを販売している。過酷な環境および使用にも耐え得るSC199シリーズや、高速端末向けで耐久性の高いTC166シリーズなどのSSD製品を展開している。

 Foremayは既に容量が1TバイトのSSDを販売しているが、今度は前述の市場向けに、この倍の容量となる2Tバイトのドライブを発売する。標準的な2.5インチのフォームファクタで、インタフェースはSATA IIIだ。

photo

 Foremayの営業・マーケティング担当ディレクターのデニス・エオディス氏によると、このドライブは軍事、産業、エンタープライズ市場が対象になるという。暗号化機能とセキュア消去(Secure Erase)機能を備え、湿気を防ぐ特殊な塗料でコーティングされている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...