2012年09月18日 08時00分 公開
特集/連載

期待した効果が見込めないこともSSDを使ってはいけない6つのケース

ハイエンド向けSSD市場は多くのストレージベンダーが参入し、かつてない盛り上がりを見せている。読み取り性能や耐障害性の高さから利用シーンは増えてはいるものの、その使用法を誤ると痛い目に遭いそうだ。

[Phil Goodwin,TechTarget]

 ソリッドステートドライブ(SSD)はデータセンターにおいて確固たる地位を築き上げた。ほとんど全ての大手ベンダーが、それぞれのベストプラクティスのアーキテクチャに「ティア0」(Tier 0)を設定している。SSDは、サーバ側ではパフォーマンスの拡張に、ストレージ側ではブートストームによるボトルネックの解消に利用されている。しかし、その他の多くの技術がそうであるように、「使うべきケース」と同じくらい「使ってはいけないケース」を知ることが重要だ。

読み込み集約型ではないアプリケーションにはSSDを使ってはいけない

 SSDは読み込みアクセスのスピード面では圧倒的だ。HDDの10倍以上のパフォーマンスがある。しかし、書き込みのパフォーマンスがその優位性を全て台無しにしてしまう。書き込みでは、タイムラグがあるだけでなく、SSDのメモリセルが衰弱してしまうのだ。メモリセルには「平均書き込み寿命」というものがあり、それを過ぎると劣化が始まる。詳細は提供ベンダー各社の資料を参照するといいだろう。セルが消耗すると、全体のパフォーマンスが低下する。パフォーマンスを維持するためには、適宜SSDをリプレースしなければならない。だが、ご存じのようにSSDはそれほど安価ではない。ただし、一部のベンダーには保証期間を延長しているところもある。

 では、最適な読み込みと書き込みの比率はどれくらいだろうか? 決まった数値はないが、理想的には「90対10」程度とみられる。アプリケーションの要求によって決まるが、その数値を知っていれば、ITマネジャーは意思決定ができるはずだ。もし比率が「50対50」以下なら、HDDを選ぶ方が明らかに適している。アプリケーションのパフォーマンスの視点から見て、SSDの読み込みパフォーマンスは書き込みパフォーマンスによって相殺されるのだ。

 読み込みのパフォーマンス向上のためにSSDが必要だが、書き込みも問題であるなら、ウェアレベリングのメカニズムを使って書き込み回数を平準化し、負荷低減を図っているベンダーを検討してみよう。安価なSSDを選べば、再起読み込みの機会が減ることから、スラッシングが増えてしまう。

高度かつランダムなデータアクセスではSSDを使ってはいけない

 SSDは「キャッシュ層」と呼ばれることもあるが、まさにそうした呼び方は的確だ。SSDは基本的にキャッシュにデータが存在するとき、ハードドライブへの“フェッチ”を減らすためのものである。高度なランダムアクセスが要求されるアプリケーションは、SSDのメリットを享受できない。読み込みはアレイコントローラーによってHDDに送られ、SSDはコストが掛かる割に効果はほとんどない。

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