仮想デスクトップ環境のROI最適化にSSDを活用SSDを利用してVDIのブートストームを回避する(後)

SSDは仮想デスクトップ環境で発生する大きな問題の1つに対処するための優れたソリューションを提供する。その導入においては過度に高価だったり、複雑である必要もない。

2011年07月25日 09時00分 公開
[Eric Siebert,TechTarget]

 多数のユーザーが同時にシステムにログインするときに発生する大幅な速度低下を指す「ブートストーム」。この問題への対策は幾つかあるが、最も合理的な方法は「ソリッドステートドライブ(SSD)を効果的に活用すること」だ。前回の「仮想デスクトップ一斉起動時の速度低下を解消するSSD」に続き、SSDを活用したブートストーム対策の具体例を紹介する。

方策A:特定のファイルをSSDに置く

 ブートストーム対策にSSDを利用する方法は幾つかある。その1つは、仮想マシン(VM)のマスターイメージと複製を保存するのにSSDストレージのプールを利用するという方法だ。Linked Clone(VMwareの機能)やMachine Creation Services(XenDesktopの機能)を仮想デスクトップ環境(VDI)で利用する場合、ベースイメージは全てのデスクトップVMが共有する一元的なリードオンリーディスクとして実装される。これは、配備されるデスクトップOSのマスターコピーだ。ベースイメージに対する変更を保持するために、書き込み対象となる個々のスナップショットがVMごとに保存される(関連記事:企業にうってつけのデスクトップ環境を実現するVDI)。

関連ホワイトペーパー

ストレージ | 環境保護 | ROI | ILM | VMware | ライフサイクル | SAN | サーバ | 仮想化


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...

news040.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。