意外と見落とされがちな「レイテンシ」、押さえておきたい3つのポイントベンチマークテストでうまくいくネットワーク機器選び【第4回】

ベンチマークテストで測定したスイッチのスループットの結果は時としてベンダーの公表値と一致しないことがあることが分かった。今回はレイテンシにフォーカスしてみよう。

2015年01月23日 08時00分 公開
[中村彰宏,東陽テクニカ]

 前回までの説明で、スイッチが持つスループットとは、スイッチが1秒間に転送処理できるフレーム/パケットの個数であることを述べた。fps(frame per second)やpps(packet per second)で表される数値だ。この数値が大きいほど、スイッチはフレームやパケットを高速に転送できる(以下、特にフレームとパケットを明確に使い分ける必要がないときは、まとめてパケットと表す)。

 1秒当たりなるべく多くのパケットを転送するのと同時に、スイッチに期待されるもう1つの重要な役割が、なるべく速くパケットを次の宛先へ転送することだ。この「なるべく速く」の程度を測定した結果が「レイテンシ」である。レイテンシ別の言葉で言うならばスイッチがパケットを1個転送するのにかかる処理時間だといえる。

レイテンシの差がビジネスの結果を左右する

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news191.jpg

Omnicomが Interpublic Groupを買収 世界最大級の広告会社が誕生へ
OmnicomがInterpublic Group(IPG)を買収する。これにより、世界最大の広告会社が誕生し...

news110.jpg

インテントデータ×キーエンス出身者のノウハウで実現 ABMを先に進める最先端の営業手法とは?
ユーソナーとGrand Centralは提携し、営業売り上げ拡大のためのBPOパッケージを提供開始...

news061.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2024年12月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...