複数の専門ビュワーの統合や2D画像と3D画像の同時表示などによって、読影医の読影効率の向上や臨床医との情報連携強化を支援する。
GEヘルスケア・ジャパンは3月8日、放射線科の読影医向けビュワー「Centricity Universal Viewer」を販売開始した。地域医療連携を見据えた同社の「医療ITイノベーションプロジェクト」の第1弾製品(関連記事:超高齢化社会のヘルスケア分野に注力 GEヘルスケア・ジャパンの成長戦略)。
Centricity Universal Viewerは、読影専用や配信用など特定機能に特化していた複数の専門ビュワーを統合。GEヘルスケア・ジャパンによると、全てのユーザーが同じインタフェースやツールを共有することで、読影医の読影効率の向上、臨床医との情報連携強化を支援するという。
Centricity Universal Viewerでは、ユーザーが好む画像の配置を学習する「スマートリーディングプロトコル」機能、過去検査比較の呼び出しや比較検査を絞り込む「ナビゲータ」機能などを搭載。少ないマウス操作で過去検査との比較表示を直感的かつ効率的に行える。さらに、サムネイル上のバーチャルモニターを搭載しており、画像の並べ替えのためのマウスの移動距離やクリック回数を減らすことで、日々大量の読影を行う読影医の作業負担を軽減する。
加えて、Centricity Universal Viewerは画像処理用ワークステーション「アドバンテージ・ワークステーション」上のアプリケーションを統合し、2D画像と3D画像を同時に表示する。抗がん剤治療の効果判定に用いる「OncoQuant」、形態画像と機能画像を重ね合わせて比較参照する「Integrated Registration」などのアプリケーションに対応。同社は今後、対象アプリケーションを順次増やしていく予定だ。
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