スマートデバイスの攻勢を前に、クライアントPCの存在感は薄まる一方だ。こうした状況を招いた原因をひも解いていくと、クライアントPCメーカー自身の落ち度が見えてくる。
ほんの6年前の2007年であれば、Wintel(Windowsと米Intel)陣営とクライアントPCメーカーの長期にわたる成功を疑問視するのは、ばかげたことに思えたはずだ。
その年に米Appleの「iPhone」がリリースされ、それを機に独創的で新しいコンピューティング技術が次々と登場し始めた。既存のクライアントPCメーカーは、その流れには乗らず、ほとんどは従来のやり方から離れようとしなかった。変化に適応しようとようやく動き出したときには、既に移行は予想よりはるかに難しくなっていた。
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