ユーザーが語る「クラウドで災害復旧対策は間違い?」パイロットライト方式のDRが活況でも

リソースを潤沢に利用できる「Amazon Web Services」では、その特性を生かしたDR(ディザスタリカバリ)事業が活況を呈しつつある。しかし、一方で「誰にでも合うサービスではない」という評価もある。

2013年08月09日 08時00分 公開
[Beth Pariseau,TechTarget]

 米Amazon Web Services(AWS)は、事実上どこからでもアクセスできる安価なストレージと処理能力を提供する。だが、ディザスタリカバリ(DR)の問題に対する完璧な答えとはまだ言えない(関連記事:コンピュータリソースを無制限に活用できる「Amazon Web Services」)。

 例えば、AWSの「Elastic Compute Cloud(EC2)」サービスは、DR用にリージョン間でワークロードをレプリケートする機能をネイティブでサポートしていない。

 そうした用途に使用できるネイティブアプリケーションレベルのサードパーティーツールもあるが、フェイルオーバーをスムーズに行うために必要となる統合作業に注意を要する場合がある。そう指摘するのは、プロモーションや物流、医療費請求を手掛ける米Inmarの開発運用担当上級エンジニア、アンドレス・シルバ氏だ。

 「当社のサービスの場合、AWSへの依存度が非常に高いため、オンプレミスでDRを行うのは恐らく不可能だ。そのため、もう1つ別のリージョンにも展開する必要がある。今はまだ作業を進めているところだ。半分まで来ている」と同氏は語る。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...