【事例】ユーザー企業3社が本音で語る、AWSを使ってみてどうだったかAWS Summit Tokyo 2013リポート

アンデルセン、ケンコーコム、東急ハンズの3社が、Amazon Web Services(AWS)を導入した経緯、使ってみてどうだったかを本音でトーク。

2013年06月27日 08時00分 公開
[荒井亜子,TechTargetジャパン]
パネルディスカッションの様子

 2013年6月に都内で開催された「AWS Summit Tokyo 2013」から、パネルディスカッション「クラウドファースト企業が実践するAWS活用企業の実際」をリポートする。Amazon Web Services(AWS)で業務系システムを運営しているユーザー企業3社の情報システム部門(以下、情シス)責任者が登壇し、AWS活用の実際について語った。

登壇者

パネリスト

アンデルセンサービス 執行役員 システムサポート部 部長 堀尾紀昭氏

ケンコーコム 取締役 IT本部長 新井達也氏

東急ハンズ ITコマース部長 執行役員 兼 ハンズラボ 代表取締役社長 長谷川 秀樹氏

モデレーター

日経BP 日経コンピュータ編集 中田 敦氏


AWSをどう使っているのか

 最初に、3社がAWSを使い始めたきっかけと、どのようなシステムで使っているかが語られた。

アンデルセンサービス:大規模なバッチ処理をAWSで

 小売業から製造業まで全般的なベーカリー事業を営むアンデルセングループのシステムを支えるのがアンデルセンサービスだ。同グループのシステムの在り方は、汎用機からハウジング、ホスティング、そしてクラウドコンピューティングへ、時代とともに変遷を遂げてきた。アンデルセンサービス 執行役員 システムサポート部 部長 堀尾紀昭氏は、AWSの利用について「データセンターホスティングの延長と考えている」と話す。ただし、乗せているシステムは、クラウドの特性に合ったものだ。その点が他のホスティングで運用するシステムとは異なるという。具体的には、基幹システムである、原価計算のバッチ処理システムの基盤に「Amazon Elastic Compute Cloud」(以下、Amazon EC2)、「Amazon Simple Storage Service」(以下、Amazon S3)、「Amazon Virtual Private Cloud」(以下、Amazon VPC)を利用している。バッチ処理自体は、ノーチラス・テクノロジーが提供する、Hadoop上で大規模な基幹バッチ処理を行うためのフレームワーク「Asakusa Framework」を使用。その結果、今まで4時間かかっていた原価計算のバッチ処理が20~40分まで短縮できた。

会員登録(無料)が必要です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

譁ー逹€繝帙Ρ繧、繝医�繝シ繝代�

技術文書・技術解説 ドキュサイン・ジャパン株式会社

導入が進む一方で不安も、電子署名は「契約の証拠」になる?

契約業務の効率化やコストの削減といった効果が期待できることから、多くの企業で「電子署名」の導入が進んでいる。一方で、訴訟問題へと発展した際に証拠として使えるのかといった疑問を抱き、導入を踏みとどまるケースもあるようだ。

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

VMware「永久ライセンス」を継続する“非公認”の方法

半導体ベンダーBroadcomは仮想化ベンダーVMwareを買収してから、VMware製品の永久ライセンスを廃止した。その永久ライセンスを継続する非公認の方法とは。

市場調査・トレンド 株式会社QTnet

業種別の利用状況から考察、日本企業に適したクラウドサービスの要件とは?

システム基盤をオンプレミスで運用するか、データセンターやクラウドで運用するかは、業種によって大きく異なる。調査結果を基に、活用の実態を探るとともに、最適なクラウドサービスを考察する。

製品資料 発注ナビ株式会社

商談につながるリードをなぜ獲得できない? 調査で知るSaaSマーケの課題と対策

SaaSサービスが普及する一方、製品の多様化に伴い、さまざまな課題が発生している。特にベンダー側では、「商談につながるリードを獲得できない」という悩みを抱える企業が多いようだ。調査結果を基に、その実態と解決策を探る。

製品資料 株式会社ハイレゾ

GPUのスペック不足を解消、生成AIやLLMの開発を加速する注目の選択肢とは?

生成AIの活用が広がり、LLMやマルチモーダルAIの開発が進む中で、高性能なGPUの確保に問題を抱えている企業は少なくない。GPUのスペック不足を解消するためには、どうすればよいのか。有力な選択肢を紹介する。

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...