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業務用途への応用も視野に――エプソンがウェアラブル事業戦略を発表
セイコーエプソンは2014年6月19日、ウェアラブル事業戦略説明会を開催。独自開発のウェアラブル機器とそれをベースにしたサービスを通じ、新たな市場を創造していく方針を明らかにした。
セイコーエプソンは2014年6月19日、ウェアラブル事業説明会を実施した。代表取締役社長 碓井 稔氏が登壇し、高精度の製品とそれをベースにしたサービス基盤の開発を進め、この事業を本格的に推進する方針を語った。
オープンなアプリ開発環境で拡張現実の世界が広がる
碓井氏は、腕時計をルーツに、テレビウオッチやリストコンピュータを開発してきた同社の歴史を振り返りつつ「エプソンの起源はウェアラブルだ」と説明。ウェアラブル事業にあらためて本腰をいれた背景について、モバイル化やクラウド化、ビッグデータ活用といった社会インフラの変化と個人のライフスタイル変化によって、いつでもどこでも個々に最適化された価値ある情報を届ける手段が求められていることを挙げた。
セイコーエプソンでは、「省・小・精(省エネルギー・小型化・高精度)」の技術に加え、プロジェクタ事業で培ってきたマイクロディスプレー技術や産業利用に耐え得るセンシング技術などをコアに、同社の強みを融合した各種製品の開発を進める。一方で、そこから収集したデータを蓄積、分析し、さまざまなサービスを展開していくための基盤技術として、プリンター・複合機分野で導入しているクラウド技術を活用していく。
現時点では、GPSランニング機器やゴルフスイング解析システム、脈拍計、そしてスマートグラスを商品化済みだが、とりわけ目を引くのは、「Google Glass」など他社製品の動向も合わせて注目されるスマートグラスの分野だろう。現在発売している「MOVERIO(モベリオ) BT-200」は、グラスをかけるだけで眼前に320型相当の大画面を再現できる。また、シースルー構造で各種センサー(カメラ、ジャイロ、加速度、地磁気、GPS)やマイク入力機能、Bluetooth接続機能を搭載。AR(拡張現実)技術を応用したさまざまなアプリを利用できるという。
セイコーエプソンではエンターテインメント分野だけでなく、将来的には産業分野でのウェアラブル端末の応用も視野に入れているという。会場では、機械の組み立てマニュアルを映像化し、現実に作業している場面に映像を重ね合わせるデモンストレーションも紹介されていた。MOVERIOはOSにオープンソースの「Android」を採用することで、外部の開発者の自由な発想で、より多彩な利便性を広げていく。
同社ではウェアラブル事業を長期ビジョンにおける成長分野と位置付け、今後強く推進していく方針。将来的には100億円規模のビジネスに育てていく考えだ。
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