機械学習やデータ分析は増加の一途をたどっている。その結果、コンピュータに仕事を奪われることを恐れている従業員もいる。だが、その心配はない。
機械学習は企業で人間が担ってきた役割を変えるだけだ。ジャーナリストでベストセラー作家でもあるマルコム・グラッドウェル氏(注)は、2017年5月23〜25日に米オーランドで開催された「Citrix Synergy 2017」の基調講演でそう語った。
かつて、専門家の仕事はパズルを解くかのようにデータと情報を収集することだった。だが、その仕事は職場に導入されているデータ分析と人工知能(AI)によって変化している。今日の従業員は外へ出て情報を集めるパズルの解読者ではなく、機械が収集する複雑な情報を読み解かなくてはならないミステリーの解決者だと、グラッドウェル氏は述べている。
「現在、専門家に期待するのは、意思決定のチェーンにおいて機械では到底及ばない決定的な部分を担うことだ」(グラッドウェル氏)
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