人工知能(AI)と機械学習を、「実用的なエンタープライズアプリケーションを伴わないバズワード」として切り捨てるのは簡単だ。しかし、技術は着実に進化している。
AIや機械学習といえば、知覚を持つロボットがいつか人類の文明を破滅させるというSF的なイメージを抱く人は依然として少なくない。最近開催された2つのITカンファレンスでは、より現実的な未来の姿が示された。AIと機械学習システムがエンドユーザーコンピューティングに具体的なメリットをもたらすという未来だ。実際、そうした未来は既に始まりつつある。
Citrix Systemsの年次カンファレンス「Citrix Synergy 2017」では、セキュリティツール「Citrix Analytics Service」が多くの関心を集めた。AIと機械学習システムを使って、セキュリティ侵害の可能性があるユーザーの不審な挙動を特定し、自動で対応するツールだ。この最先端のツールを使えば、IT管理者はアプリケーションやネットワーク、データのセキュリティに関し、監視システムを使って自力で収集するよりも多くの洞察を得ることができそうだ。
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