人工知能(AI)と機械学習を、「実用的なエンタープライズアプリケーションを伴わないバズワード」として切り捨てるのは簡単だ。しかし、技術は着実に進化している。
AIや機械学習といえば、知覚を持つロボットがいつか人類の文明を破滅させるというSF的なイメージを抱く人は依然として少なくない。最近開催された2つのITカンファレンスでは、より現実的な未来の姿が示された。AIと機械学習システムがエンドユーザーコンピューティングに具体的なメリットをもたらすという未来だ。実際、そうした未来は既に始まりつつある。
Citrix Systemsの年次カンファレンス「Citrix Synergy 2017」では、セキュリティツール「Citrix Analytics Service」が多くの関心を集めた。AIと機械学習システムを使って、セキュリティ侵害の可能性があるユーザーの不審な挙動を特定し、自動で対応するツールだ。この最先端のツールを使えば、IT管理者はアプリケーションやネットワーク、データのセキュリティに関し、監視システムを使って自力で収集するよりも多くの洞察を得ることができそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
2025年のマーケターが「生成AIでテレビCMを作る」よりも優先すべきことは?
AIが生成した広告に対する反発が続いた1年を経て、マーケターはパフォーマンス重視で非難...
CMOはなぜ短命? なぜ軽視される? いま向き合うべき3つの厳しい現実
プロダクト分析ツールを提供するAmplitudeのCMOが、2025年のマーケティングリーダーに課...
トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。