多要素認証(MFA)製品ベンダー4社を比較 自社に最適な製品はどれ?アドオン、レポート機能、モバイルサポートで比較

企業にとって適切な多要素認証ツールとはどのように決まるのだろうか。本稿では、多要素認証の主要ベンダーであるRSA Security、Symantec、CA Technologies、OneSpanの製品を、複数の観点から比較する。

2019年03月27日 05時00分 公開
[David StromTechTarget]
photo

 多要素認証(MFA)製品は企業に大きなメリットをもたらす可能性がある。しかしそのテクノロジーは複雑だ。ツールの仕組みもベンダーによって大きく異なることがある。

 各種MFA製品が自社のニーズや要件を満たすかどうかを確かめるには、各製品の使用例を調べることが役に立つ可能性がある。

 以下の4製品は、いずれも定評のあるMFAツールだ。

  • RSA Securityの「RSA Authentication Manager」
  • Symantecの「Symantec Validation and ID Protection」(Symantec VIP)
  • CA Technologiesの「CA Strong Authentication」
  • OneSpan(旧VASCO Data Security)の「OneSpan Authentication Server」(旧「Vasco Identikey Authentication Server」)

 それぞれ、多様なトークンの種類とアプリケーションを扱うことができる。本稿ではこれら4製品の特徴について、複数の観点から比較検討する。

 RSA Authentication Managerのサーバは、「Amazon Web Services」(AWS)に導入することで、そのインフラをクラウドに移動することが可能だ。RSA Authentication Managerは、VMwareとMicrosoftの仮想化環境の他、ソフトウェアを事前に組み込んだハードウェアアプライアンスでも利用できる。

 Symantec VIPはクラウドベースのサービスで、専用のオンプレミスサーバを必要とせずに強力な認証を実現する。

 CA Technologiesは名前が異なる2つのMFA製品を個別に提供している。クラウドサービスは「CA Secure Cloud」、Windowsバージョンは「CA Strong Authentication」と呼ばれる。

 OneSpan Authentication Serverは、VASCOの認証テクノロジーを全て利用可能だ。これには、VASCOが提供するMFAソフトウェアツールや「DIGIPASS」トークンなども含まれる。

利用できるアドオンを比較

会員登録(無料)が必要です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

製品資料 フォーティネットジャパン合同会社

クラウドに必要な「データドリブンなセキュリティ」を実現する方法とは?

クラウド利用が当たり前となった今日、セキュリティ対策もまたクラウド環境に適したものでなくてはならない。とはいえ、大量のデータポイントが生成されるクラウド領域にあって、その全てのポイントを網羅するのは並大抵のことではない。

製品資料 TIS株式会社

Web攻撃総数の2割以上が狙うAPI、適切な管理とセキュリティ対策を行うには?

ビジネスでのAPI利用が進むにつれ、そのAPIを標的としたサイバー攻撃も増加している。それらに対抗するためには、「シャドーAPI」や「ゾンビAPI」を洗い出し、セキュリティ対策を徹底する必要がある。その正しい進め方を解説する。

製品資料 Okta Japan株式会社

アイデンティティー管理/保護の注目手法、「IGA」とは何か?

ある調査で企業の61%がセキュリティ優先事項のトップ3に挙げるほど、重要度が高まっているアイデンティティー管理・保護。その中で昨今注目されているのが「IGA」というアプローチだ。そのメリットや、導入方法を解説する。

製品資料 株式会社エーアイセキュリティラボ

AIで人材不足を解消、セキュリティ担当者のためのDXガイド

DX推進によってさまざまなビジネスシーンでデジタル化が加速しているが、そこで悩みの種となるのがセキュリティの担保だ。リソースやコストの制限も考慮しながら、DXとセキュリティを両輪で進めるには何が必要になるのか。

製品資料 パロアルトネットワークス株式会社

セキュリティ運用を最適化し、SOCの負担を軽減する「SOAR」とは?

サイバー攻撃が巧妙化し、セキュリティチームとSOCは常に厳戒態勢を取り続けている。さらにデジタルフットプリントの拡大に伴い、セキュリティデータが絶え間なく往来する事態が生じている。このような状況に対応するには、SOARが有効だ。

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...