前編「コロナ禍の“トイレットペーパーパニック”を『ブルウィップ効果』で説明する」は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が広がる中で発生したトイレットペーパーなど日用品の買いだめの現象と、需要の変動がサプライチェーンの上流に上るにつれて増幅される「ブルウィップ効果」との関係性を説明した。後編は、新型コロナウイルス感染症によるサプライチェーンへの影響を受けて、企業が取るべき対策を示す。
当面、サプライチェーン管理者が実施する必要があるのは、危機的状況がもたらす変化に対してどのような計画を立てればよいかを考えることだ。そのためには、さまざまなシステムやアルゴリズムを利用する必要がある。その利用範囲は複数のERP(統合業務)システムやサプライチェーンのアプリケーションに広がる可能性がある。グルダー氏は「システムやアルゴリズムの調整は、担当者の専門技術知識の範囲を超える可能性がある」と指摘する。
新型コロナウイルス感染症の事態が終息するまで、サプライチェーン管理者は発注を手作業で調整し、「Microsoft Excel」のような昔ながらのツールを使って計画を見守る方法を見つける必要がある。既存のサプライチェーンの発注や補充のアルゴリズムに手を加え、手作業で発注することから生じる新しい課題にも目を向けなければならない。
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