2020年11月25日 08時00分 公開
特集/連載

RAIDの課題とイレージャーコーディングの登場イレージャーコーディングの正しい使い方【前編】

HDDの大容量化によって欠点が露呈したRAIDに代わって注目されたのがイレージャーコーディングだ。多くの面でメリットがある技術だが欠点もある。イレージャーコーディングはどう使うのが正解なのか。

[Stephen Pritchard,Computer Weekly]
iStock.com/Magryt

 RAIDはデータ保護の基本だ。だが、RAIDが生まれたのはSANやNASといったハードウェアアレイ製品の時代だ。現在はクラウドやオブジェクトストレージなどの技術が優勢の時代であり、主な保護手段はRAIDではなくイレージャーコーディングに移ってきた。

 イレージャーコーディングでは、RAIDに伴う再構築時間の短縮が見込まれる。では、イレージャーコーディングがRAIDに取って代わる可能性はあるのだろうか。本稿ではイレージャーコーディングの長所と短所を確認する。

RAIDの概要

 RAIDは複数のドライブを仮想化し、1つの論理ドライブを形成する。1つ以上のドライブに障害が発生した場合は、そのドライブを交換してアレイを再構築することでデータを回復できる。これにより、堅牢(けんろう)なデータ保護が比較的低コストで実現する。

 だが、データ量の増加とクラウドやオブジェクトストレージなどの進化が従来のRAID技術にプレッシャーを与えている。

 大きなRAIDボリュームの回復は時間がかかり過ぎ、実用的ではない可能性がある。業界の専門家によると、8TBを超えるボリュームの再構築は受け入れられないほど遅くなるという。

 従来のRAIDバックアップでは、ハイパースケールやハイパーコンバージドの分散型ストレージを完全には処理できない。分散ストレージを利用するのは、物理的に分かれた場所にある複数のアレイにまたがってデータを保持するクラウドプロバイダーなどのオブジェクトストレージサプライヤーだ。さらにRAIDコントローラーが複雑さを増加させる。

イレージャーコーディング入門

 巨大なデータセットやオブジェクトストレージ、ソフトウェア定義ストレージなどの応用事例での答えとなるのがイレージャーコーディングだ。




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