2021年03月23日 05時00分 公開
特集/連載

空港職員にマスクや消毒剤を安定供給 「BI」でやってみたら意外と簡単だった米国運輸保安庁(TSA)のBI活用術【前編】

新型コロナウイルス感染症が拡大する中、企業はマスクや消毒剤などの供給を監視し、従業員の安全を可能な限り確保する必要がある。そのためのシステムを、BIツールを使って構築したのがTSAだ。その取り組みとは。

[Eric Avidon,TechTarget]

 米国運輸保安庁(TSA)が業務効率の改善を目的に、MicroStrategyのビジネスインテリジェンス(BI)ツールに目を向けたのは約20年前のことだ。現在、TSAはそれを使って新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から職員を守っている。

 2001年9月11日(現地時間)に米国で起きた同時多発テロ事件を受け、TSAは国土安全保障省の外局として2001年に設立された。以来、TSAは国家の輸送システムのセキュリティを確保する役割を担っている。主な仕事は空港の保安検査場における乗客や荷物の検査だ。

 最初の2年間、TSAはこうした仕事にBIツールを使わず、待ち時間の追跡や事後の報告書作成のために、基本データを幾つか手作業で入力していた。保安検査の待ち時間は長く、保安検査を緩和するための有効な策もなかった。TSAは2004年、先を見越した対策を可能にする試みとしてMicroStrategyに目を向けた。

 TSAはMicroStrategyのBIツールを利用して業務効率を改善し、保安検査場に集まる大量の旅行客によって生じる長い行列に迅速に対処できるよう、リアルタイム情報を提供するシステムを開発した。予測分析機能も使って先を見越して人員を配置し、できる限り待ち時間が短くなるよう努めている。

コロナ禍でもBIツールが威力を発揮 マスクの供給維持に活躍

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