企業のデータ収集や活用における倫理的な正当性に関心が集まる一方で、手に入るデータ全てを当たり前のように取得しようとする企業もある。こうしたギャップを放置したままだと、企業はどのようなダメージを受けるのか。
2020年はさまざまなことがあった。それでも個人や企業のデータを漏えいや改ざんから守る「データ保護」が重要であることは変わらなかった。データへのアクセス権限を誰が所有するか、誰がそのアクセス権限を認定するかといった「データプライバシー」も同様だ。データ保護やデータプライバシーの観点では、企業がデータを集めたり、使用したりすることには倫理的な問題が伴う。
データを倫理的に扱うことには、単に規制を守ることより根深い問題がある。企業は消費者だけでなく従業員からデータを集める場合でも、取得する量と使い方について立ち止まって考えなければならないという新たな現実に直面している。
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