システムのクラウドサービス移行を成功させるためには、綿密な移行ロードマップの策定が必要だ。あれもこれもとむやみに移すのではなく、自社に本当に必要な移行計画を立てるために何が必要だろうか。
クラウドサービスの真のメリットを生かすには、オンプレミスのインフラからクラウドサービスへの戦略的な移行ロードマップが必要だ。だが最高情報責任者(CIO)は総じて最小限の計画しか立てずに、行き当たりばったりの方法で自社システムのクラウドサービス移行を続けている。
「SaaS」(Software as a Service)や「IaaS」(Infrastructure as a service)の利用が広がる中で、クラウドサービスでさまざまなシステムを実行し、うまく使いたいと考えているCIO(最高情報責任者)もいるだろう。いまだシステムの大半をオンプレミスのインフラで運用している企業は、クラウドサービスへの移行を進めなければならないという大きなプレッシャーを感じている。
プレッシャーを感じる理由はさまざまだ。「IT部門をデータセンタービジネスから脱却させる」ためにクラウドサービスに全面移行したいと考える経営陣もいれば、コストを最適化し、リスクを最小限に抑えてアジリティ(俊敏性)とスケーラビリティ(拡張性)を強化するためにシステムの一部を移行したいと考える経営陣もいる。
システムをむやみにクラウドサービスに移行させるだけでは計画は失敗に終わる。だからこそCIOにはロードマップが必要だ。
企業がシステムのクラウドサービス移行に着手する前に、考えるべきポイントは4つある。まずはそのうち2つを紹介する。
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システム基盤をオンプレミスで運用するか、データセンターやクラウドで運用するかは、業種によって大きく異なる。調査結果を基に、活用の実態を探るとともに、最適なクラウドサービスを考察する。
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