重大なバグの発生時、IT部門が腕前を発揮するためのノウハウとは?「重大なバグ」への対処法【第1回】

ソフトウェアのバグ発生は避けられないが、IT部門の対処によってダメージを最小限に抑えられる。いざというときに備え、IT部門の手引きになるバグ対処のチップスを集めた。

2022年04月22日 08時15分 公開
[Brian KirschTechTarget]

 自社が使っているソフトウェアにバグ(不具合)が見つかった――。こうした報道を耳にしたとき、IT担当者は長い一日が始まることを覚悟しなければならない。

“できるIT担当者”がバグ発生時にまずやることとは?

 ソフトウェアのバグは企業にとって重大な問題だ。IT担当者は上司や取引先からメールが殺到し、至急の対処を要求される。一般的なバグなら通常のメンテナンスサイクルで修正すればよいのだが、報道されるほど世の中の関心を集めているバグはそうはいかない。IT担当者はどう動けば、自社を被害から守れるのか。

 重大なバグの発見は企業にとって無視できない問題だ。仮にシステムが正常に稼働しているとしても、迅速に対応しなければならない。バグに関する報道はIT担当者のみならず、上層部の耳にも入る可能性がある。さまざまなところから圧力がかかるIT担当者が、冷静さを保って修復に取り組むには、あらかじめ手順を決め、それを実施することが重要だ。

 複数のシステムに影響が及びかねないバグには、IT部門全員で対処に当たらなければならない。ここでポイントになるのは「人が多ければ多いほどよい」と考えるよりも、「人をどう動かすか」について知恵を絞ることだ。慌てふためいて決断を下すと間違いや混乱が生じ、問題の悪化につながる可能性がある。IT部門のリーダーは部員の分担を決めた上で、密にコミュニケーションを取りながらチームの動きを統括することになる。


 第2回は、バグが発生した際のコミュニケーションのポイントを説明する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

news115.jpg

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...