macOSが使いたいのに使えないDaaSユーザーが選ぶべき“2番目のOS”とは?DaaSの世界に「macOS」を持ち込めるのか【第4回】

Appleのライセンス規約により、DaaSでは「macOS」を利用することが難しい。その代替策として使える、仮想デスクトップ利用に適したOSとは。

2022年06月29日 05時00分 公開
[Jo HarderTechTarget]

関連キーワード

Apple | DaaS | OS | Windows | デスクトップ仮想化 | Mac


 仮想デスクトップのクラウドサービス「DaaS」(Desktop as a Service)で、AppleのクライアントOS「macOS」を利用することに対する需要は確実に存在する。だが本稿公開時点のAppleのライセンス規約に基づくと、開発者以外の一般ユーザーが、DaaSでmacOSの仮想デスクトップを利用することは難しい。

仮想デスクトップのOSにおけるmacOS以外の選択肢

 DaaSの仮想デスクトップで、ゲストOSとして利用できるOSは幾つかある。一般的な「Windows」に加えて、「Linux」を選ぶことも可能だ。ライセンスコスト削減を目的に、Windows以外のOSを求める企業にとって、Linuxは検討する価値がある。

 Linuxは企業のエンドユーザーにとって、操作のしやすさやWindowsソフトウェアの利用という観点で課題がある。オフィススイート「Microsoft Office」などのWindowsソフトウェアは、Linuxには直接インストールできないことが一般的だ。Linuxはエンドユーザーにはなじみが薄く、Windowsを使い慣れたエンドユーザーは利用時に混乱する可能性がある。

 マルチユーザー版の「Windows 10」と「Windows 11」は、MicrosoftのDaaS「Azure Virtual Desktop」独自の機能だ。Amazon Web Services(AWS)やGoogleなど、他のクラウドベンダーはマルチユーザー版のWindowsを提供できない。こうしたサードパーティーも、1ユーザーに対して1つのWindows仮想デスクトップは提供できる。

 WindowsはMicrosoft製のハードウェアに依存しない。そのためユーザー企業はデスクトップ仮想化の幅広い選択肢を確保でき、仮想デスクトップのコストを抑える方法を検討する余地がある。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...