Appleのライセンス規約により、DaaSでは「macOS」を利用することが難しい。その代替策として使える、仮想デスクトップ利用に適したOSとは。
仮想デスクトップのクラウドサービス「DaaS」(Desktop as a Service)で、AppleのクライアントOS「macOS」を利用することに対する需要は確実に存在する。だが本稿公開時点のAppleのライセンス規約に基づくと、開発者以外の一般ユーザーが、DaaSでmacOSの仮想デスクトップを利用することは難しい。
DaaSの仮想デスクトップで、ゲストOSとして利用できるOSは幾つかある。一般的な「Windows」に加えて、「Linux」を選ぶことも可能だ。ライセンスコスト削減を目的に、Windows以外のOSを求める企業にとって、Linuxは検討する価値がある。
Linuxは企業のエンドユーザーにとって、操作のしやすさやWindowsソフトウェアの利用という観点で課題がある。オフィススイート「Microsoft Office」などのWindowsソフトウェアは、Linuxには直接インストールできないことが一般的だ。Linuxはエンドユーザーにはなじみが薄く、Windowsを使い慣れたエンドユーザーは利用時に混乱する可能性がある。
マルチユーザー版の「Windows 10」と「Windows 11」は、MicrosoftのDaaS「Azure Virtual Desktop」独自の機能だ。Amazon Web Services(AWS)やGoogleなど、他のクラウドベンダーはマルチユーザー版のWindowsを提供できない。こうしたサードパーティーも、1ユーザーに対して1つのWindows仮想デスクトップは提供できる。
WindowsはMicrosoft製のハードウェアに依存しない。そのためユーザー企業はデスクトップ仮想化の幅広い選択肢を確保でき、仮想デスクトップのコストを抑える方法を検討する余地がある。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。
なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...
業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...