Googleも推す「セキュリティのためのAI技術」の“キープレイヤー”は?セキュリティ分野でのAI技術のROI【中編】

AI技術を自社製品に生かそうと、セキュリティベンダーの間で技術開発や買収が進んでいる。実際に何が起こっているのか。セキュリティベンダーの動向を追う。

2022年07月13日 05時00分 公開
[Jerald MurphyTechTarget]

 2019年に米国のAI(人工知能)投資額が約400億ドルだったときは、その大部分が米国に本社を置く企業に投じられた。つまり米国におけるAI技術、特にセキュリティのためのAI技術への投資は、大半が民間部門のものだ。

Googleや“あの企業”も「セキュリティのためのAI」に関心

 セキュリティのためのAI技術に対して積極的に投資しているベンダーとして、AI技術を使ったセキュリティ製品群「Taegis」シリーズを開発するSecureWorksがある。機械学習向けライブラリ(ソフトウェア部品群)の「TensorFlow」を擁するGoogleも、セキュリティのためのAI技術に投資している。ただしTensorFlowは機械学習のさまざまな用途に使われており、セキュリティ専用というわけではない。

 クレジットカードブランドのVisaとMastercardも、セキュリティのためのAI技術に対して投資をしている。両社は不正の検知やマネーロンダリング(資金洗浄)の防止に重点を置く。

 さまざまなスタートアップ(創業間もない企業)が、セキュリティのためのAI技術に取り組んでいる。SecureWorksやCisco Systems、Fortinet、Palo Alto Networksなどの大手ベンダーは研究開発に投資しつつ、「自社が持つ既存のセキュリティ機能を強化してくれる」とにらんだスタートアップの買収を進めるとみられる。

大きな成長の可能性

 セキュリティにはAI技術が成長する大きな可能性がある。特にROI(投資対効果)が見込まれるセキュリティ製品分野は、システムのさまざまな脅威を検出して対処する「XDR」(Extended Detection and Response)と、事前の定義に沿って脅威への対処を自動化する「SOAR」(Security Orchestration, Automation and Response)だ。ROIの具体例を示すことで、AI技術を使ったセキュリティ製品のベンダーは、投資家の注目を集められる可能性が高くなる。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news058.jpg

Z世代が旅に求める「令和的非日常」とは?
JTBコミュニケーションデザインと伊藤忠ファッションシステムが、Z世代の旅に関する意識...

news094.jpg

電通が「AI×クリエイティブ」の強みを生かしたビジネスコンサルティングサービスを提供開始
電通は「AI×クリエイティブ」で企業の事業やサービスの開発を支援する新サービス「AIQQQ...

news053.jpg

「docomo Ad Network」 高LTVユーザーのみに広告配信ができる顧客セグメントを追加
D2Cは顧客生涯価値が高くなることが見込まれるセグメントを抽出し、新たなセグメント情報...