Web3が無料で学べる「Web3 University」とは? 10週間集中の「ChainShot」とは?「Web3」(Web 3.0)の一押し学習サイト8選【第2回】

「Web3」関連のスキルを習得するのに活用できる学習サイトにはさまざまな選択肢がある。そのうち「Web3 University」「ChainShot」で学習できる内容を解説する。

2022年07月29日 08時15分 公開
[Ben LutkevichTechTarget]

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アプリケーション開発 | 教育


 「Web3」(「Web 3.0」とも)は、複数のコンピュータで正しい情報を共有する「ブロックチェーン」に基づく次世代インターネットだ。Web3の学習サイト8つを紹介する本連載。第2回は、そのうち1つ目と2つ目を紹介する。

学習サイト1.Web3 University

 「Web3 University」は、Web3のさまざまなトピックに関する、動画と文章を用いた幅広いコースを提供する。コースの例は以下の通りだ。

  • 「NFT」(非代替性トークン)の開発
    • NFTは、デジタル資産の所有権を証明する手段としてブロックチェーンに保存する特殊なデータ。
  • 「スマートコントラクト」の作成
    • スマートコントラクトは、特定の契約や取引をトリガーにして実行するプログラム。
  • 「Solidity」の習得
    • Solidityは、スマートコントラクトを開発するための主要なプログラミング言語。

 「Create Your First Smart Contract」(初めてのスマートコントラクト開発)というコースは、Web3に関するアプリケーションの開発志望者や、Web3分野への進出を目指す企業にとって良い出発点になる。Web3 Universityは無料で利用可能だ。

学習サイト2.ChainShot

 ChainShotの同名学習サイトが提供する「Ethereum Developer Bootcamp」は、講師の指導の下にWeb3エンジニアを10週間で育成する短期集中プログラムだ。以下の開発に必要なスキルを身に付けるのに活用できる。

  • 「Proof of Work」(PoW)を採用したブロックチェーンの構築
    • PoWは、ネットワーク内の全員が取引情報を共有し、承認するために利用する合意形成アルゴリズム。
  • Solidityによるスマートコントラクトの開発
  • 複数サーバで稼働させる「分散アプリケーション」の開発

 Ethereum Developer Bootcampが採用しているのは「コホート学習」だ。受講者は、まず講師による講義を受ける。その後、複数のチームに分かれて、学んだことを応用する。

 受講希望者は申し込みと審査を経て、受講の承認を得る必要がある。このプロセスは、受講者全員のコーディングレベルを同等に保つための施策だ。コーディングレベルが低い受講者向けに、カスタムカリキュラムもある。受講料金は一括払いで3000ドル、5回払いで1回当たり650ドルとなっている。


 第3回は3つ目と4つ目の学習サイトを取り上げる。

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