Intel創業者の一人であるゴードン・ムーア氏は、自身もCEOを務め、Intelおよび半導体産業の成長に寄与した。Intelには今もムーア氏の考えが根付いているという。
半導体集積回路の集積密度の成長速度を予測する「ムーアの法則」を提唱したゴードン・ムーア氏が、2023年3月24日(米国現地時間、以下同じ)に亡くなった。
ムーア氏がIntelを創業したのは1968年のことだ。当時、半導体メーカーのFairchild Semiconductor International(フェアチャイルドセミコンダクター)に勤めていたムーア氏と同僚のロバート・ノイス氏は独立を決断し、アンドリュー・グローブ氏を3人目の社員として迎えて事業を開始した。ムーア氏は1975年に2代目のCEOに就任し、1987年までCEOとしてIntelを率いた。
2023年7月時点でIntelのCEOを務めるパット・ゲルシンガー氏は語る。「ムーア氏は、その洞察力と先見の明によってテクノロジー業界を導いてきた。トランジスタの研究に力を注ぎ、数十年にわたって技術者や起業家に影響を与えてきた」
ゲルシンガー氏によれば、Intelはこれからもムーアの法則を追求するつもりだ。「ムーア氏のビジョンは、当社の重要な目標として生き続け、テクノロジーの力を使って全ての人の生活を向上することに生かされる」(ゲルシンガー氏)
ムーア氏は、1990年に当時の米大統領だったジョージ・H・W・ブッシュ氏から「アメリカ国家技術賞」を授与され、2002年には当時の米大統領だったジョージ・W・ブッシュ氏から米国市民最高の栄誉である「大統領自由勲章」を授与されている。
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