「Carbon」は、「C++」を基盤とした実験的なプログラミング言語だ。C++から進化した特徴や、現時点での制限など、Carbonの概要を紹介する。
「Carbon」は、プログラミング「C++」の一部の特徴を受け継ぎつつ、独自の仕組みを備えるオープンソースの汎用(はんよう)プログラミング言語だ。Carbonは実験段階にあり、労力を掛けてC++で書かれたソースコードを書き換える必要がない、魅力的な代替言語の選択肢になろうとしている。以下でCarbonの機能と欠点を紹介しよう。
Carbonは、2022年開催のソフトウェアカンファレンス「CppNorth」で、Googleが支援するオープンソースプロジェクトとして初めて紹介された。開発者のチャンドラー・カルース氏は、Carbonを「C++の実験的な後継言語」と位置付けている。カルース氏によるとCarbonは、「開発チームが大規模で複雑なC++プログラムを管理しやすくするために設計されたプログラミング言語」だ。
Carbonの最大の特長は、C++に存在するメモリの脆弱(ぜいじゃく)性の解消を目的とした仕組みを備える点だ。具体的には、以下の技術や機能を駆使している。
より安全なメモリ管理を実現するために、Carbonは以下の仕組みを備える。
開発者はこれらの仕組みを利用することで、複数のスレッドが同じデータにアクセスする際の安定性を保ちやすいソースコードを記述できる。
次回は、「Rust」とC++と対比しながらCarbonの特徴を紹介する。
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