ネットワークの品質を測る参考にもなるSLA。ユーザー企業は回線サービスを契約する時、SLAのどのような点を確認すべきなのか。
ユーザー企業がサービスプロパイダーとネットワークの回線サービスを契約する時には、SLA(サービスレベル契約)を確認すべきだ。SLAはサービスプロパイダーとユーザー企業が、サービスの内容や品質について合意する契約だ。
障害の発生時や、回線の速度が遅いと感じた時には、SLAの内容を基にサービスプロパイダーと交渉することになる。SLAの内容は、サービスプロパイダーが提供する回線サービスの品質について判断する材料となる。SLAのどのような項目を確認すればいいのか。
ネットワークの回線サービスを契約する際は、次の項目のSLAについて確認する必要がある。
SLAには、サービス品質を測定するための指標も明記されている必要がある。ユーザーはネットワークのパフォーマンスが合意された指標を下回った場合にどのように返金や割引をするのかについても確認する必要がある。
一方で、サービスプロパイダーの立場でSLAを見れば、回線サービスのSLAは自社だけで決めることはできない。クラウドサービスベンダー、通信事業者、システムインテグレーターなど複数のベンダーが協力することで回線サービスは成り立っているからだ。
サービスプロパイダーとユーザー企業がより良いSLAを結ぶにはどうすればいいのか。サービスプロパイダーは、ユーザー企業がどのリソースを維持する必要があるのかを理解する必要がある。例えば、クラウドサービスが関係している場合、サービスプロバイダーは接続の要素には責任を持つが、クラウドインフラ内のリソースには責任を持たないという場合もある。
近年、サービスプロパイダーはよりユーザー企業目線のSLAを提示するようになっている。ネットワークのレイテンシ(遅延)やパケットロス(損失)といったネットワークの一部の要素にこだわらず、稼働時間や障害発生時の平均修復時間(MTTR)などのネットワーク全体に目を向けた指標を提示するようになった。
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