Windowsのディスク関連のツールを使うことで、データの保存領域を効率的に使えるようになる。そのためには、「パーティション」や「ボリューム」といった概念をよく理解しておく必要がある。
MicrosoftのOS「Windows」搭載のPCでは、「ディスク」関連のユーティリティー(特定の機能を補助するプログラムやツール)を使うことで、データの保存領域を最適化し、効率的に使えるようになる。そのためには、以下で紹介する「パーティション」や「ボリューム」といったディスク関連の概念や、用語の違いを理解しておく必要がある。
Windowsを使用していて頻出する用語に、「ディスク」がある。ディスクとは、記憶装置を指す。ストレージと言い換えることもできる。基本的にはデータを記憶しておくための物理的な装置だと言えるが、仮想的に構成するストレージも、仮想ディスクといったように「ディスク」を付けて呼ぶことがある。
例えばWindowsのファイルシステムに記憶領域を割り当てる、以下のようなデバイスがごく一般的なディスクに当たる。
ディスクを使用する際には、「パーティション」という用語が出てくることもある。パーティションは、1つの物理的なディスクを分割した区画を指す。Windowsでは、1つのディスクに1つ以上のパーティションを格納できる。
パーティションと近しい関係にあるのが「ボリューム」だ。ボリュームは、パーティションにファイルシステムを適用した1つの論理的な記憶領域を指す。ボリュームはパーティションに構築され、両社は密接に関連していることから混同されることがよくある。
Windowsには「ダイナミックディスク」という概念がある。これはWindowsのディスク管理に関する一つの形態で、より拡張性のあるディスク管理の機能を提供するものだ。これに対して一般的に使われているディスクの形態を「ベーシックディスク」と呼ぶ。
ダイナミックディスクを使えば、1つのボリュームが複数のパーティションをまたいだり、複数のディスクをまたいだりすることが可能になる。
ディスク管理でよく使われるユーティリティーとして、コマンド「diskpart」がある。次回以降は、diskpartによるディスク管理の基本的な考え方や、具体的な操作方法を紹介する。
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