Windowsの「ディスク」「パーティション」「ボリューム」は何が違う?Windowsディスク管理とコマンド【第1回】

Windowsのディスク関連のツールを使うことで、データの保存領域を効率的に使えるようになる。そのためには、「パーティション」や「ボリューム」といった概念をよく理解しておく必要がある。

2024年11月03日 08時15分 公開
[TechTarget]

関連キーワード

Windows 10 | Windows 11 | Windows | ハードディスク


 MicrosoftのOS「Windows」搭載のPCでは、「ディスク」関連のユーティリティー(特定の機能を補助するプログラムやツール)を使うことで、データの保存領域を最適化し、効率的に使えるようになる。そのためには、以下で紹介する「パーティション」や「ボリューム」といったディスク関連の概念や、用語の違いを理解しておく必要がある。

「ディスク」「パーティション」「ボリューム」の違い

会員登録(無料)が必要です

ディスク

 Windowsを使用していて頻出する用語に、「ディスク」がある。ディスクとは、記憶装置を指す。ストレージと言い換えることもできる。基本的にはデータを記憶しておくための物理的な装置だと言えるが、仮想的に構成するストレージも、仮想ディスクといったように「ディスク」を付けて呼ぶことがある。

 例えばWindowsのファイルシステムに記憶領域を割り当てる、以下のようなデバイスがごく一般的なディスクに当たる。

  • HDD
  • SSD
  • USBメモリ

パーティション

 ディスクを使用する際には、「パーティション」という用語が出てくることもある。パーティションは、1つの物理的なディスクを分割した区画を指す。Windowsでは、1つのディスクに1つ以上のパーティションを格納できる。

ボリューム

 パーティションと近しい関係にあるのが「ボリューム」だ。ボリュームは、パーティションにファイルシステムを適用した1つの論理的な記憶領域を指す。ボリュームはパーティションに構築され、両社は密接に関連していることから混同されることがよくある。

ダイナミックディスクとベーシックディスク

 Windowsには「ダイナミックディスク」という概念がある。これはWindowsのディスク管理に関する一つの形態で、より拡張性のあるディスク管理の機能を提供するものだ。これに対して一般的に使われているディスクの形態を「ベーシックディスク」と呼ぶ。

 ダイナミックディスクを使えば、1つのボリュームが複数のパーティションをまたいだり、複数のディスクをまたいだりすることが可能になる。


 ディスク管理でよく使われるユーティリティーとして、コマンド「diskpart」がある。次回以降は、diskpartによるディスク管理の基本的な考え方や、具体的な操作方法を紹介する。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

製品レビュー 株式会社ソフトクリエイト

Windows 11アップデートで発生しやすい問題とは? 円滑なOS移行方法を解説

Windows 10のサポート終了が迫り、Windows 11へのアップデートを考えている組織も多いことだろう。当然、アップデートには失敗したくないはずだ。ポイントを本動画で把握して、スムーズなOS移行を実現したい。

製品資料 株式会社ソフトクリエイト

Windows 10のサポート終了間近、移行の不安を解消する移行支援サービスとは?

2025年10月14日をもってWindows 10のサポートが終了する。終了後は更新プログラムやセキュリティパッチの提供が停止されることから、セキュリティリスクの増大などが懸念されている。自社に最適な移行を進めるためにどうしたらよいのか。

製品資料 株式会社ソフトクリエイト

PC運用管理をモダナイズすべき理由と、Windows 11時代のベストプラクティス

ハイブリッドワークの定着により、従来のPC運用管理の限界が見えてきた。多様な働き方と、セキュリティ・効率・柔軟性を両立させるためには、クラウドを前提とした新しい管理の形となる「PC運用管理のモダナイズ」が求められている。

製品資料 AvePoint Japan株式会社

権限管理をシンプルに、Microsoft SharePoint管理のベストプラクティス

Microsoft SharePointは便利かつ柔軟性の高いツールであるがゆえに、「運用管理が複雑化する」「セキュリティ対応が難しい」といった課題も起きやすい。具体的にどのような課題が発生しやすく、どうすれば解決できるのか。

製品資料 グーグル合同会社

企業セキュリティの最前線となるブラウザ、安全性を左右する重要機能とは?

ブラウザは企業にとって重要なエンドポイントの1つだ。攻撃の表面として扱われているため、セキュリティの複雑性も増し、脅威への対応を高度化する必要が生じる。そこで本資料では、企業向けブラウザの強みについて解説する。

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...