企業の大きな脅威はランサムウェア攻撃だけではない。DoS攻撃も引き続き活発で、強固な対策が求められる。DoS攻撃の被害を避けるためには、どうすればいいのか。
サービス拒否攻撃(DoS攻撃)は、標的企業のシステムやサービスを利用できなくすることを目的とした攻撃だ。手口として、システムが処理できないほどの大量のデータを送信し、システムを停止させる。DoS攻撃に対抗するには、その種類や対策を知ることが重要だ。本稿はポイントを解説する。
DoS攻撃の一種として分散型サービス拒否攻撃(DDoS攻撃)がある。DDoS攻撃では、IPアドレスが異なる多数のデバイスからトラフィックが送信される。そのため、攻撃元の特定やブロックが困難だ。DDoS攻撃は、侵入したコンピュータをbotネット(攻撃ネットワーク)として利用し攻撃の範囲を広げるパターンがよく見られる。なお、セキュリティ専門家によってはDDoS攻撃をDoS攻撃の一種ではなく、別のものと捉えることもある。
DoS攻撃は以下の3つに分類される。
DoS攻撃を受けると、システムやサービスの停止によってビジネスが中断され、大きな被害が生じかねない。具体的にはどのような被害が考えられるかを、以下で見てみよう。
以下の対策を講じれば、DoS攻撃を防いだり攻撃の被害を抑えたりすることができる。
まず、全てのIT資産を特定し、リスクを評価することが重要だ。特に、攻撃を受ける可能性が高いと考えられる重要なシステムやデータを把握することが欠かせない。次に、攻撃者が悪用できる脆弱(ぜいじゃく)性を特定する。
必要なセキュリティパッチを実施する他、不要なインターネット接続をなくすことで、アタックサーフェス(攻撃対象領域)を少なくする。
Amazon Web Services(AWS)の「AWS Shield」やMicrosoftの「Azure DDoS Protection」など、ベンダーによるDoS攻撃予防サービスがある。企業はこれらを使えば、以下のことができる。
主に以下のDoS攻撃予防ツールがある。
DoS攻撃への対処計画には以下の要素を含む。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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