定義ファイル更新の「すき間」狙うゼロアワー攻撃が国内で急増NEWS

G DATA Software のリポートによると、2007年から増加しているゼロアワー攻撃がこの7〜8月に国内で急増したという。

2008年08月29日 16時43分 公開
[TechTargetジャパン]

 G DATA Softwareは8月29日、新種のウイルスを次々と拡散させ、ウイルス対策ソフトのパッチ更新までのわずかな空隙を狙う「ゼロアワー攻撃」が国内で7〜8月に急増していることを同社のマルウェア動向リポートで明らかにした。

photo 発見されたゼロアワー攻撃数(月別)

 1日に多くの新種ウイルスが発生する中、一般にウイルス対策ソフトで新種ウイルスに対応する定義ファイルを更新するには早くて30分、通常でも数時間から数日はかかる。そのわずかな間隙を突いてウイルスメールを送り付けるスパマーの攻撃にリアルタイムで対応するのは難しい状況だ。このゼロアワー攻撃は2007年から増えているという。

 同社によれば、ゼロアワー攻撃の国内での検知数が2008年上半期は2〜5件と一けたで推移していたが、7月になり世界的な攻撃数の増加に伴い11件に急増。8月の検知数については、海外では減少する見込みだが、国内は29日時点で14件と増加傾向にあり、引き続き警戒が必要だとしている。

photo 8月に発見されたゼロアワー攻撃に対する各社の対応時間比較(時間はグリニッジ標準時)

 ゼロアワー攻撃を仕掛けるスパムメールの大部分は英文だが、全体の検知数の増加により国内での感染確率も高くなるため、G DATAは同社製品をはじめとするゼロアワー攻撃対応ソフトの利用を呼びかけている。

関連ホワイトペーパー

ウイルス | パッチ | セキュリティホール | 脆弱性


ITmedia マーケティング新着記事

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...

news130.jpg

“AI美女”を広告に起用しない ユニリーバ「Dove」はなぜそう決めたのか
Unilever傘下の美容ケアブランド「Dove」は、「Real Beauty」の20周年を機に、生成AIツー...

news099.png

有料動画サービス 34歳以下では過半数が利用経験、4割は1日1回以上利用
「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アド レポート 2024」を基に、テレビ画面での動...