EMCが企業向けコンテンツ管理(ECM)製品スイート「EMC Documentum 6.5」を発表。前バージョンに比べ、Web 2.0技術の採用による使い勝手向上や、処理能力・拡張性の強化が図られたという。
EMCジャパンは9月3日、同社の企業向けコンテンツ管理(ECM)製品ファミリー「EMC Documentum」の新バージョン「EMC Documentum 6.5」を発表した。同製品ファミリーに含まれる各製品は、一部を除き9月3日から販売開始する。
EMC Documentumは、2003年12月の米EMCによる米Documentum買収以降、EMCのソフトウェア製品として開発・販売されているECM製品スイート。さまざまな業種/業務におけるコンテンツ管理のニーズに対応するため、統制文書管理、業務プロセス管理、Webコンテンツ管理、コラボレーションツールなどのアプリケーション製品を含む。
同製品はEMCによる買収以前から、製薬業界を中心にECM市場で大きなシェアを持つ。EMCジャパン CM&A事業本部 本部長 古根川哲也氏は、同製品の強みについて「膨大な量の薬事申請資料を作成・管理する必要がある製薬業界では、コンテンツ管理による申請作業の効率化が必須。Documentumは、この製薬業界でECM製品のデファクトスタンダードとして長く使われてきた。さらに製薬以外の業種にも幅広く展開しており、長年培ってきたノウハウは他社製品にはない」と説明する。
EMC Documentum 6.5は、2007年7月にリリースしたEMC Documentum 6.0に拡張を加えたもの。6.0ではSOAに対応できるオープンなプラットフォームを導入したが、6.5はその上で実行されるアプリケーション製品を新たに5つ追加、既存製品の5つの機能を強化した。
今回のバージョンアップでは、Adobe FlexベースのユーザーインタフェースなどWeb 2.0技術を大幅に採用し、ユーザーの使い勝手を向上させた。EMC Documentum 5.3との比較では、マウスクリックの回数が37%減り、承認にかかる時間も90%削減された。6.5で新たに追加された製品の1つ「Documentum CenterStage Essentials」はチーム開発環境におけるコンテンツ管理を支援するクライアント製品だが、ドラッグ&ドロップによる直感的な操作により、幅広い立場のユーザーが容易に使いこなすことができるという。
このほかにも、イメージや動画などのリッチメディアデータの管理機能を提供する「Documentum Media WorkSpace」、クライアントPCのデスクトップと統合されたコンテンツ管理環境を提供する「My Documentum」などのクライアント製品が新たに追加された。これらを活用することによって業務効率が改善されるとともに、社員間のコラボレーションが促進されるという。またバックエンド処理でも、新たに大量コンテンツ処理の高速化、レコード管理の拡張を可能にした。さらに将来のデータ増量やシステム拡張に対応し、システム投資が効率化できるという。
EMCが“One EMC”と呼ぶ、同社のストレージ製品やサーバ仮想化製品、セキュリティ製品とを組み合わせるワンストップソリューションでは、効率的にリソースを利用しながらセキュアなECMシステムを構築できるとしている。
EMC Documentum 6.5に含まれる各製品のうち、「CenterStage Essentials」と「My Documentum」は9月末に、それ以外の製品は9月3日に販売開始する。価格は製品の組み合わせにより異なるが、「1ユーザー当たり8万円が目安」(古根川氏)となる。
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