HTTPステータスコードには複数の意味がある場合が多いので原因特定に苦労する。トラブルシューティングのポイントとなるHTTPエラーの3つのカテゴリーについて2回にわたって説明する。
HTTPのエラーコードのトラブルシューティングを経験した人であれば、その作業でイライラしたこともあるだろう。これらの暗号めいたコードには複数の意味がある場合が多いので、原因特定に苦労するのだ。わたしの経験からいえば、HTTPエラーは3つの主要なカテゴリーに分類される──ユーザーのデバイスに関連した問題、Webサーバに関連した問題、そして接続に関連した問題だ。HTTPエラーのトラブルシューティングを効果的に行う上で重要なポイントは、その問題がこれらのカテゴリーのどれに入るのかを判断することだ。本連載ではその方法を示したい。
現在直面している問題を理解する上でカギとなるのは、HTTPステータスコードに関する知識だ。クライアントがHTTPリクエストをWebサーバに送信すると、サーバは応答コードを返す。これらの応答コードは、5つのカテゴリーに分類されている。
HTTPステータスコードの100~199番は、通知コードだ。これらのコードを実際に目にすることはめったにない。その理由は2つある。まず、ブラウザがWebサイトにアクセスしてこれらのコードが返されたとしても、通常はそれが画面に表示されることはない。これらはブラウザに通知される内部的コードにすぎないのだ。これらのコードにお目にかかることが少ないもう1つの理由は、最初のHTTP規格では、100番台のコードが認められていなかったからだ。このため、これらのコードは今でもあまり使用されていない。
200~299番のステータスコードは、成功を示すコードだ。これらのコードも、通常のWebサーフィン中に画面に表示されるのを見ることはまずないだろう。これらは、リクエストの成功と現在の状態を確認する手段としてブラウザで内部的に使用されるだけだ。通常は表示されないこれらのコードを読み出せる診断ツールもある。ほかのHTTPステータスコードと同様、200番台のコードも診断プロセスで貴重な情報を与えてくれることがある。
300~399番のステータスコードは、リダイレクションコードだ。これらのコードは基本的に、リクエストを実行するためには、ほかの処理を実行しなければならないことをブラウザに通知するものだ。この処理は自動的に実行されるものもあれば、ユーザーによる追加入力を要求するものもある。例えば、ステータスコード301は、特定のリソースが恒久的に移動し、以後そのリソースに対するすべての呼び出しは特定のURLを参照しなければならないことを示す。
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