日本HPら3社がSaaS対応統合ID管理ソリューション、Google AppsがSSO対応にNEWS

日本HPなど3社が共同でGoogle Apps対応のSSOソリューションを開発した。SaaSアプリケーション対応の統合ID管理システムを企業向けに展開する。

2009年04月09日 09時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は4月8日、「Google Apps」対応の統合ID管理ソリューションでエクスジェン・ネットワークス(以下、エクスジェン)、サイオステクノロジー(以下、サイオス)と協業すると発表した。3社のID管理製品を連携させ、SaaS(Software as a Service)型アプリケーションであるGoogle Appsへのシングルサインオン(SSO)やIDの一元管理を可能にする。教育市場でのGoogle Appsの導入実績を生かして同ソリューションを企業向けに展開していく。

 今回の協業では、エクスジェンのメタディレクトリ(LDAPサーバ)「LDAP Manager」をID管理基盤として日本HPのSSOシステム「HP IceWall SSO」とサイオスのGoogle Apps用アカウント連携システムを連動させることで実現する統合ID管理ソリューションを企業向けに展開する。本ソリューションを導入すると、ユーザーは社内システムおよびGmailをはじめとするGoogle Appsへのログイン認証が一度で済むようになる。また、統合ID管理システム上でのID/パスワードの登録・変更・削除がGoogle Apps側に自動的に反映されるため、管理負荷を軽減できる。

画像 ID統合管理システムの概要。オプションとしてクライアント証明書や端末のMACアドレスを使った認証も可能《クリックで拡大》

 Google Apps対応の統合ID管理は、サイオスがGoogle AppsとHP IceWall SSOの連携モジュールを開発し、Google Apps導入支援サービス「SIOS Integration」で提供中のLDAP Manager用Google Appsアカウント連携システムと併せて提供することで実現。日本HPはソリューションの販売およびマーケティング活動を、またエクスジェンは技術面やマーケティング面での支援を行う。価格は個別見積もりとなる。

 なお3社は、Google Apps以外のSaaS(ホスティング)サービスについてもSSO対応を計画しているという。


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