ホワイトペーパーレビュー
今あえてオフコンを選ぶ理由が分かる3つのホワイトペーパー
レガシーシステムともいわれるオフコンを今選び、ERPを運用している企業は少なくない。各社はオフコンの何を評価したのか。事例を中心にオフコンの今を伝えるホワイトペーパーを紹介する。
現在、ERPなどのアプリケーションが稼働するサーバは、WindowsやLinuxが稼働するx86サーバとUNIXサーバが大半になった。いわゆるオープン系サーバだ。しかし、かつてはオフィスコンピュータ(以下、オフコン)を呼ばれる事務処理用のコンピュータが広く使われていた。現在、オープン系サーバで稼働するアプリケーションでも、その前身はオフコン用アプリケーションだったという製品は多い。そして現在でもオフコンを選び、ERPを運用している企業は少なくない。企業はオフコンの何を評価しているのか。関連するホワイトペーパーを紹介する。
信頼性と運用管理性の高さからオフコンを選択
このホワイトペーパーではシステムリプレース時に新たにオフコン(IBM iサーバ)をプラットフォームに選んだ企業の事例を紹介している。三和産業はIBMのAS/400で稼働していた販売管理システムのリプレースを決意し、ベンダーに対してサーバとアプリケーションの提案を依頼した。提案を寄せた4社のうち、3社はWindowsサーバで稼働する食品業界向けのアプリケーションを提案した。しかし、同社が選んだのはIBM iサーバと、その上で稼働する「EnterpriseVision販売」だった。
一般的にオフコンはアーキテクチャの柔軟性が低く、新規開発やメンテナンスが高コストとされている。オフコンを販売するベンダーも限られ、拡張性や将来性を心配する声もある。しかし、三和産業ではAS/400を使っていた経験から、オフコンの信頼性や運用管理性の高さを知っていた。また、Windowsサーバ上で稼働する別のアプリケーションと比べても、コストはIBM iとEnterpriseVision販売の方が低かったという。ホワイトペーパーでは、同じくリプレースでIBM iとEnterpriseVision販売を選んだ大石膏盛堂の事例も紹介。同社はオープン系サーバ、OSのライフサイクルの短さという課題を解決するために、長寿命なオフコンを選んだという。企業がどういう考えで製品を選択し、最終的にオフコンに決めたかのプロセスが理解できるホワイトペーパーだ。
オフコンとメインフレームを連携
IBM i上で稼働する本格的な統合会計パッケージ! SuperStream/400
IBM iサーバはIBMの メインフレームと相性が良く、メインフレームでシステムを構築している企業が、その連携システムをIBM iで構築するケースは多い。このホワイトペーパーが事例を紹介しているサンコールもメインフレームと連携させる目的からIBM iサーバを選択した。アプリケーションにはオープン系サーバでも広く使われている「SuperStream」のオフコン向けアプリケーション「SuperStream/400」を選んだ。
オフコンのユーザーはかつて構築したアプリケーションを使い続けるケースも多いが、会計分野では基準の変更が頻繁に起きている。ここ数年は四半期決算や内部統制など大きな制度変更が相次いだ。サンコールは、オフコンの信頼性やメインフレームとの相性の良さを生かしながら、最新の会計基準にキャッチアップするためにSuperStream/400を選んだという。
統合システム、オフコンのメリット
ユーザー事例:障害多発する基幹業務システムをIBM i搭載Power Systemsで安定稼働へ
オープン系サーバと安易には比較できないが、オフコンの良さはサーバと関連ハードウェア、OS、ミドルウェアを単一のベンダーが開発、製造していることだ。いわば垂直統合システムであり、ユーザー企業はサポートの窓口を1社にまとめることができる。このホワイトペーパーが紹介する第一稀元素化学工業も1つのベンダーからシステムが提供される安心感でオフコンを選んだという。
同社は当初、オフコンからWindowsサーバに移行し、基幹業務システムを運用してきた。しかし、このプロジェクトは「失敗プロジェクトだった」とホワイトペーパー内で指摘されている。障害発生が相次ぎ、さらに障害時のハードウェア、ミドルウェア、OS、アプリケーションの問題切り分けに苦労したという。Windowsサーバで構築するシステムはオフコンなどに比べて低コストだったが、障害時の対応やサポートを含めると逆に高コストだった。そのため、あらためてIBM iサーバを導入し、その上にSAP ERPを導入した。同社の担当者はホワイトペーパーの中で「運用面での安定性、信頼性の高さで群を抜いているという印象で、かつ、ハードウェアとOS、データベースが1つのベンダーで提供される安定感がある」とIBM iサーバを評価している。Windowsサーバなどのオープン系サーバとオフコンの比較ポイントが理解できるホワイトペーパーだ。
メインフレームやオフコンはレガシーシステムといわれ、早晩、オープン系サーバにリプレースされると見られていた。しかし、これまで紹介した事例のようにあえてオフコンを新しいシステムの基盤に選ぶ企業もある。また、オープン系サーバでも米Oracleの「Oracle Exadata」などのようにハードウェアとソフトウェアの高い統合性を特徴とする製品も現れている。これらの統合システムはオープンメインフレームなどとも一部でいわれる。オフコンが体現している統合システムの思想は、依然として企業で支持されているといえるだろう。
今回紹介したホワイトペーパー以外にも、ホワイトペーパーダウンロードセンターでは、技術文書や製品資料、事例紹介などERPに関するホワイトペーパーを掲載している。ぜひダウンロードしてご活用いただきたい。
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