2016年08月26日 08時00分 UPDATE
特集/連載

Azureがベストになる条件とは?それでもAWSではなくMicrosoft Azureを使うべき理由

AzureはAWSに大きく水をあけられていて、その差が縮む気配はない。あえて業界1位のAWSではなくAzureを選ぶ理由とは何か。Azureならではの優位点を検証する。

[Tim Anderson,Computer Weekly]
Computer Weekly

 「Windows」から「Office」、さらには「SQL Server」などのサーバアプリケーションにまで及ぶMicrosoftの全製品の中で、現在特に注目されているのは「Microsoft Azure」(以下、Azure)と「Office 365」だ。

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 開発者に対しては、モバイルアプリをサポートするバックエンドサービスとしてAzureを使ってもらおうと働きかけている。企業では、オンプレミス製品である必然性が低下したことと、モバイル端末もサポートしているという要因が重なり、Office 365が急速に普及した。

 クラウドへの移行は、開発者にとって大きな意味がある。ただし、それは必ずしもMicrosoftのクラウドに限らない。競合している「Amazon Web Services」(AWS)や「Google Apps」「Google Cloud Platform」の場合もある。

 Azureを使うことで得られる新たなチャンスとは何だろうか。他のクラウドプラットフォームとどこが違うのか。また、クラウドの選択を誤るとどんなリスクに直面するのか。

開発者の視点

 Azureの直接的なアピールポイントは、Microsoftのプラットフォーム(Office 365、オンプレミス、またはその両者の併用)でシステムを運用するなら最強だという点だ。また開発者の観点では、同社のツールやフレームワーク、特に「Visual Studio」「.NET Framework」、SQL Serverなどとの親和性の高さが挙げられる。

 Visual Studioは今や、Azureとシームレスに統合されている。Azureアカウントでサインインして、「クラウド エクスプローラー」でリソースを参照し、Azureアプリケーションを構築するテンプレートを使えばいい。また、IDE(統合開発環境)経由でアプリケーションを展開することもできる。

 では一体、Azureとは何か。本稿の執筆時点(訳注:2016年6月)で、Azureでは全世界を20のリージョンに分けている。現在構築中のリージョンもある。1つのリージョンには通常、複数のデータセンターが含まれている。

 現在サービスを展開している主な分野は以下の通り。

  • 仮想マシン(VM):最小の構成(A0)で、0.75GBのメモリ、1コア、20GBのディスク。最大の構成(G5)は、448GBのメモリ、32コアとなる
  • アプリケーションプラットフォーム:WebアプリケーションとモバイルのバックエンドをAzure上でホストする。スケールまたは自動スケールをオンデマンドで実行するオプションを指定できる。Dockerスタイルのコンテナサービスまたはマイクロサービスとなる
  • データとストレージ:「SQL Database」、汎用(はんよう)の「Storage」、キャッシュサービス、NoSQLデータベース「Document DB」、データウェアハウス「SQL Data Warehouse」がホストされる
  • 認識サービス:音声認識、テキスト分析(内容分析)、顔認識などのAPI
  • アナリティクス:「Hadoop」や機械学習APIなど、大量のデータを格納し分析するサービス
  • モノのインターネット(IoT):センサーを装着した機器同士を接続するプラットフォーム。センサーからのデータの収集、格納、結果の分析などを行う
  • ネットワーク:「Traffic Manager」「Load Balancer」「VPN Gateway」を備えた仮想ネットワーク
  • メディアサービス:エンコーディングとコンテンツ配信のネットワーク
  • ハイブリッドクラウドの統合:「Backup」「Site Recovery」、アプリケーション統合のための「BizTalk Services」、エンタープライズメッセージングの「Service Bus」
  • 開発者向けのサービス:ビルドの自動化、ロードのテスト、アプリケーションのアナリティクスを担当する「Visual Studio Team Services」と、クラッシュレポートの収集と分析を担当する「HockeyApp」
  • ID認証サービス:「Azure Active Directory」(Azure AD)と多要素認証
  • 管理:スケジューリング、自動化、認証情報を安全に保存するための「Key Vault」

 上記のリストは包括的なものではなく、新しいサービスは頻繁に追加されている。また、プレビュー段階のものや一部のリージョン限定で展開されているものも含まれている。利用可能なサービスの一覧は既に長いリストとなっており、開発者は多様なオプションを利用できる。ほんの数年前なら、組織内の物理リソースに限定した場合でも、このようなオプションは実現困難または非現実的だった。

 ただしここで断っておくが、Azureには多様なオプションがあるとはいえAWSには大きく水をあけられ苦戦している。AWSも精力的な開発を継続しているからだ。

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