複雑化する採用フローを一元化
「LINE」や「Slack」を使った採用活動が可能に 採用管理システム3種を紹介
人事業務関連製品・サービスの展示会「第7回 HR EXPO」では、複雑化する採用活動を一元管理できる採用管理システムが複数展示されていた。今回はその中から、各種SNSや求人サイトと連携できる3サービスを紹介する。
2018年7月11日~13日に、人事業務を支援する製品・サービスの展示会「第7回 HR EXPO」が開催された。会場では、複数の求人サイトからの応募者情報や選考フローを一元管理し、企業の採用活動を助ける採用管理システムの展示が見られた。今回はその中から、各種SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)や求人サイトと連携して、採用活動を自動化できる3サービスをピックアップして紹介する。
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人材管理システムの製品動向
「next≫」(アローリンク)
アローリンクの「next≫」はビジネス向けの「LINE」アカウントである「LINE@」を利用した、新卒者向け採用活動を支援するWebサービス。LINEの一斉配信メッセージや自動応答キーワードを設定する機能を備え、情報発信や学生からの問い合わせに対する応答を自動化できる。
LINEを使って学生を囲い込み
企業のLINE@アカウントを友達登録した学生に対する、説明会や選考日程などのLINEメッセージ配信とエントリー(選考参加)管理を支援する機能(画面1)を搭載。グループまたは個人ごとの応募者管理機能、送信したLINEメッセージの開封率やURLのクリック数を解析するダッシュボード機能も備える。合同説明会から内定者への連絡まで、採用プロセス全体を通してLINEを用いることが可能になるという。
アローリンクの担当者は「最近の学生はメールや電話よりも、LINEを中心的な連絡手段として利用する傾向があるため、LINEで連絡を取ったり、気軽に情報収集できる場を設けたりすることで、学生の囲い込みがしやすくなる」と話す(画面2)。
next≫は、アローリンクが自社で開発、導入していた採用支援システムを基にしている。同社は以前、学生に選考の日程をメールや電話でリマインドしていた。特に電話連絡はアウトソーシングしていたため、年間100万円弱のコストがかかっていた。この採用支援システムを使い、LINEのメッセージで日程を通知するなど、LINEを標準的な連絡手段とすることで電話連絡のアウトソーシングを不要にして、コストを削減できたという。内定後も引き続きLINEでコミュニケーションを取ることで、2018年度は68人の内定者のうち67人が入社するなど、「内定者の歩留まりがよくなった」と同社担当者は効果を説明する。
初期導入費用は10万円(税別、以下同じ)、月額利用料金は3万9800円。LINE@の「プロ(API)」プランのサービス料金(月額3万円)が別途必要。
「HERP」
HERPが提供する同名サービスは、各求人媒体からの応募者情報と、応募者から届いたメッセージをスクレイピング(抽出)して自動取得することで、応募者情報(画面3)や応募者とのメッセージのやりとりを一元管理できる。自動取得の対象媒体は、「Wantedly」「ビズリーチ」「Find Job!」「Green」。対象媒体は今後も追加するという。
特徴の一つが、グループチャットツール「Slack」との連携機能だ。採用担当者は、HERPの画面で候補者の情報を確認しながら、同じ画面内に埋め込まれたSlackのチャット送受信機能を使い、他の採用担当者とメッセージをやりとりできる。Slackのグループ内にいる採用担当者の権限を「リクルーター」「アシスタント」「ゲスト」の3種類に分ける機能を搭載。それぞれの権限に応じて情報の編集や閲覧に制限を設けることで、機密情報を保護しやすくする。
HERPのCOO(最高執行責任者)、徳永 遼氏は「今後は人工知能(AI)技術を利用して、欲しい人材に合わせた採用ルートを提案したり、求人媒体ごとの書類選考の合格率を算出したりするサービスを提供したい」と話す。
現在は機能限定版を公開している。利用料金は月額5万円から。
「ジョブカン採用管理」(Donuts)
Donutsが提供するサービス「ジョブカン採用管理」は、企業の自社サイトに掲載する求人ページの作成機能や、各求人応募者の選考状況の管理機能に加え、採用活動の成果を可視化する機能を搭載。求人媒体や人材紹介会社、選考担当者別に、面接通過率と内定承諾率、内定者の採用経路などをグラフで表示する(画面4)。現在は「リクナビNEXT」「マイナビ転職」「DODA」「@type」「おうぼうける君」「マイナビバイト」と連携しており、これらの求人媒体から応募者のデータを自動で取り込む(連携先は随時追加)。求人媒体の「Indeed」に、ジョブカン採用管理で作成した自社サイトの求人ページの情報をフィード(加工配信)して、Indeedの検索結果に表示する機能も提供している。
Donuts担当者によると、選考ステップ、各選考ステップに滞留する候補者の人数、目標値に対する通過人数などを一画面で確認できるなど、ユーザーインタフェース(UI)の使いやすさが、ジョブカン採用管理の特徴だという。求人媒体との連携機能が付いたSTANDARDプランは月額3万円から(応募者の登録数で変動)。
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