高額な身代金を要求する標的型ランサムウェアが増加 ソフォスの2019年予測企業の弱みを握る

ソフォスが発表した「2019年版脅威レポート」によれば、標的を絞った「標的型攻撃」においてランサムウェアを使う事例や、攻撃対象であるOSの組み込み管理ツールを使った「環境寄生型攻撃」が今後増加するという。

2018年12月26日 05時00分 公開
[大久保 心織TechTargetジャパン]
画像

 Sophosは2018年の調査に基づき「2019年版脅威レポート」を発表した。日本法人であるソフォスの佐々木 潤世氏によれば、2019年は主に2種類の手法による攻撃が増加する見込みだという。1つ目は標的を絞った「標的型攻撃」で、ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)による攻撃をきっかけに、標的へ身代金を要求する事案を予想する。2つ目は侵害先のOSに組み込まれた基本ツールを使って攻撃スクリプトを実行する「環境寄生型攻撃」(ファイルレス攻撃とも)だ。加えてモバイルデバイスの普及やIoT(モノのインターネット)化の進行に伴い、さまざまな機器に対する攻撃機会が増加することも懸念点として挙げた。

「標的型攻撃」化するランサムウェア攻撃

ITmedia マーケティング新着記事

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

news115.jpg

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...