マルウェア「Mirai」摘発の舞台裏 FBI捜査官が語るマルウェア被害を防ぐには

2016年の大規模DDoS攻撃に使われたマルウェア「Mirai」。米連邦捜査局(FBI)でMiraiの摘発に関わった捜査官が、捜査の舞台裏とマルウェア被害を防ぐ方法について語った。

2019年03月20日 05時00分 公開
[Rob WrightTechTarget]
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 マルウェア「Mirai」のbotネットを使った2016年の分散型サービス妨害(DDoS)攻撃は、ユーザーの不意を突いた。しかし攻撃の兆候はあったと、米連邦捜査局(FBI)特別捜査官のエリオット・ピーターソン氏は語る。

 ピーターソン氏はアラスカ州アンカレッジの支部に所属するFBIの特別捜査官。サンフランシスコで開かれたRSA Conference 2019で講演し、botネットマルウェアMiraiの被害拡大を阻止するFBIの取り組みを紹介した。同氏のセッション「Mirai Nikki:DDoSの未来」は、2016年に起きたDDoS攻撃に対する捜査の舞台裏と、そこから学んだ教訓がテーマだった。

 2018年9月、ジョシア・ホワイト、パラス・ジハ、ダルトン・ノーマンの3被告は、Miraiの開発や配備にかかわったとして、米司法省にそれぞれ5年の執行猶予と12万7000ドルの罰金支払い、2500時間の社会奉仕活動を命じられた。一方で3人は、Miraiを操る他の犯罪集団を摘発するFBIの捜査に多大な協力をした。

DDoS攻撃代行サービス「booter」とは

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