ソフォスが発表した「2019年版脅威レポート」によれば、標的を絞った「標的型攻撃」においてランサムウェアを使う事例や、攻撃対象であるOSの組み込み管理ツールを使った「環境寄生型攻撃」が今後増加するという。
Sophosは2018年の調査に基づき「2019年版脅威レポート」を発表した。日本法人であるソフォスの佐々木 潤世氏によれば、2019年は主に2種類の手法による攻撃が増加する見込みだという。1つ目は標的を絞った「標的型攻撃」で、ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)による攻撃をきっかけに、標的へ身代金を要求する事案を予想する。2つ目は侵害先のOSに組み込まれた基本ツールを使って攻撃スクリプトを実行する「環境寄生型攻撃」(ファイルレス攻撃とも)だ。加えてモバイルデバイスの普及やIoT(モノのインターネット)化の進行に伴い、さまざまな機器に対する攻撃機会が増加することも懸念点として挙げた。
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