2007年04月20日 05時00分 UPDATE
特集/連載

Step by Step仮想化導入ガイドPart8 仮想マシンの効果的なバックアップ法

今回と次回は、仮想データセンターにおける高可用性の確保に焦点を当て、今回はVMのバックアッププロセスを、次回は仮想環境でのフェイルオーバーとクラスタリングを取り上げる。

[Alessandro Perilli,TechTarget]

 仮想データセンターのリソース管理は複雑になりがちだ。仮想マシン(VM)の可用性を常に確保し、仮想環境のゲストやホスト、そのほかの要素に障害が発生しても、迅速なディザスタリカバリと確実なフェイルオーバーを実現するには、細心の注意と熟練が要求される。

 仮想インフラに関するこの連載では、物理サーバ管理のスキルを持つITマネジャーがVM管理に対応するのに役立つ記事をお届けしている。記事では仮想化に関連する新技術を紹介するとともに、一部の分野では効果的なソリューションがまだ提供されていないことを指摘している。今回と次回は、仮想データセンターにおける高可用性の確保に焦点を当て、今回はVMのバックアッププロセスを、次回は仮想環境でのフェイルオーバーとクラスタリングを取り上げる。

従来型のアプローチ

 仮想データセンターでは、バックアップは従来と同じ方法で行うこともできる。この場合、各ゲストOSにバックアップエージェントをインストールし、ファイル、パーティション、あるいは仮想ディスク全体を別の場所にコピーすることになる。

 このアプローチは有効だが、仮想環境では大きな問題が生じる恐れもある。各VMが、ホストOSによって提供される同じI/Oチャネルを使用するからだ。複数のVMが同時にバックアップを開始すると、I/Oがボトルネックになるのは避けられない。

 このトラフィックの混雑を回避するには、管理者は、一連のバックアップのタイミングを慎重に計画し、個々のバックアップの間隔を十分に取って、ゲストOS同士がこうしたI/O負荷の高いオペレーションを同時に行わないようにする必要がある。

 しかし、残念ながら、この方法はスケーラブルではない。かなり多くのVMを稼働させている場合には、複数のバックアップが同時に行われるのは避けられない。各VM上のアプリケーションのニーズに応じて、各仮想ディスクに、例えば20Gバイトものデータが保存されていると、それぞれをバックアップするのに何時間もかかるからだ。

 また、ゲストOSのバックアップをリストアする際には、管理者はまず空の仮想マシンをあらためて作成し、それらの上でベアメタルリカバリ(データだけでなく、OSや各種設定を含めた復旧)用CDを起動して、OSの再インストールから作業を始めければならない。

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