mixi、ドコモ、ニフティまで――フィッシング詐欺の手口が多様化NEWS

フィッシング対策協議会は、2008年第1四半期のフィッシング詐欺状況に関するリポートを公開。金融以外のさまざまな事業者をかたる手口が見つかった。

2008年06月20日 18時14分 公開
[TechTargetジャパン]

 フィッシングに関する情報提供や分析を実施する団体であるフィッシング対策協議会は6月20日、2008年第1四半期における国内のフィッシング詐欺状況をリポートとして公開した。フィッシングの件数は減少する一方で、多様な業種の事業者をかたる事例が観測されたという。

 「フィッシング対策協議会4半期レポート」によれば、2007年1月から2008年3月までのフィッシング詐欺サイトに関する国内の報告件数を四半期ごとに見ると、2007年第4四半期(10〜12月)の54件をピークに、2008年第1四半期(1〜3月)は34件と、減少に転じた。しかしその一方で、同四半期はさまざまな事業者をかたるフィッシングサイトが発見されている。

画像 mixiをかたる詐欺サイト「mixii」

 例えば、国内の有力SNSサイト「mixi」に名称を似せた「mixii」という詐欺サイトに誘導する電子メールが1月に出回ったほか、2月には携帯電話事業者であるNTTドコモやISPのニフティ(@nifty)、そして3月にはイーバンクやゆうちょ銀行のネットバンキングサイトをかたる詐欺サイトが見つかった。いずれもメールアドレスや口座番号、パスワードといった個人情報を盗み出すことを目的としたものだ。

 同協議会は、フィッシング詐欺の手口が金融機関にとどまらずさまざまな事業者に応用される可能性があるため、ユーザーに注意を喚起するとともに、その啓発活動も一般的な観点から行う必要があるとしている。

関連ホワイトペーパー

フィッシング | ISP | 携帯電話 | パスワード


ITmedia マーケティング新着記事

news149.jpg

最も利用率の高いショート動画サービスはTikTokではない?
ADKマーケティング・ソリューションズは、ショート動画に関する調査結果を発表しました。

news131.jpg

古くて新しいMMM(マーケティングミックスモデリング)が今注目される理由
大手コスメブランドのEstee Lauder Companiesはブランドマーケティングとパフォーマンス...

news087.png

Yahoo!広告 検索広告、生成AIがタイトルや説明文を提案してくれる機能を無料で提供
LINEヤフーは「Yahoo!広告 検索広告」において、ユーザーが誘導先サイトのURLを入力する...