ソフトバンクモバイルの携帯電話ネットワークを利用した法人向けMVNOサービスと、不特定多数の人が無線LAN環境を利用する際の構築ソリューションを提供する。両者を組み合わせることで、会議室や展示会場など社内LAN以外の無線ネットワーク構築が容易になる。
ワイヤ・アンド・ワイヤレスは3月25日、法人向けMVNO(仮想移動通信事業者)データサービス「Wi2 Mobile」と会議室向け通信ソリューション「Wi2 Biz」を発表した。4月1日から提供を開始する。
Wi2 Mobileは、専用のデータカードによってソフトバンクモバイルの携帯電話ネットワークを利用してインターネットに接続するサービス。
またWi2 Bizは、Wi2 Mobileとモバイルルータ(※)を組み合わせたソリューション。同社の無線LANサービスプラットフォーム「Wi2 300」などを利用し、会議室や展示会場におけるWPA/WPA2(IEEE 802.11i)による高度なセキュリティに対応した無線LAN環境の構築を容易にする。
※ モバイルルータとは、無線LANアクセスポイントのWAN/LAN回線に3.5G携帯電話データネットワーク(HSDPA)を使って、回線を敷設せずにWi-Fi経由でネットワークサービスを提供するルータのこと。
同社では、社内ネットワークとは別に、会議室や展示会場での無線LAN環境の構築が必要な企業や、カンファレンスや見本市などで不特定多数の来訪者に無線LAN環境を一定期間提供する場合などに需要を見込んでいる。
さらに同社は、モバイル端末ユーザー向けにWi2 MobileとWi2 300を組み合わせたサービスを提供する。これにより、Wi2 300のサービス提供エリアではWi-Fiによるインターネット接続が、サービス提供エリア外ではWi2 MobileのMVNOサービスが利用できる。同社によると、ユーザーはWi-Fiエリア内での高速通信と携帯電話の高いエリアカバー率による利便性の両面を活用できるという。
Wi2 Mobileは2年契約を条件として、初期事務手数料が2700円、月額利用料が5480円(いずれも税別)。Wi2 Bizは、Wi2 Mobileの料金に加えてモバイルルータの購入料が発生する。モバイルルータの販売価格は3万円前後となる予定で、同社はレンタルサービスの提供も検討している。
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