負荷分散、エッジ向けなど、買収したファウンドリーネットワークスのLANスイッチ新製品を第3四半期にリリースする。スループットや省電力の面で製品力を向上させた。
ブロケード コミュニケーションズ システムズ(以下、ブロケード)は6月2日、企業/サービスプロバイダー向けイーサネットスイッチ3製品を発表した。同社が2008年末に買収したファウンドリーネットワークス(Foundry Networks)のIPネットワーク機器をブロケードブランドとして国内販売する初の製品となる。ファウンドリーの既存製品よりも性能・機能強化を図り、40G/100Gbpsクラスのネットワークインフラ広帯域化のニーズに応える。
「Brocade TurboIron 24X」は10Gbpsイーサネット(10GbE)SFP+を24ポート備えるアグリゲーション用途のボックス型スイッチ。カットスルー方式のレイヤー2スイッチで、ポート当たりの消費電力を削減した。トラフィック監視プロトコルのsFlowをサポートする。参考価格は240万円から。
「Brocade ServerIron ADXシリーズ」はISP用途のアプリケーションスイッチ群。シャーシ型のモデルはスイッチング容量320Gbpsのファブリックを持ち、70Gbpsのデータ転送、毎秒1400万のDNSクエリを処理することが可能。価格性能比を売りにしており、レイヤー7のスループット当たりのコストを競合他社製品の約3分の1に抑えたとしている。負荷分散機能として広域サーバ負荷分散(GSLB)、ファイアウォール負荷分散(FWLB)に対応する。参考価格は400万円台後半。
「Brocade FastIron CX」は24または48ポートを装備する1RUサイズのエッジ向けGbEスイッチ。最大8台までをスタックして1台の論理スイッチとして利用することができる。IEEE 802.11n対応アクセスポイントや多機能IP電話の接続用に、より大きな給電(最大30ワット)が可能な新規格IEEE 802.3at Draft3.3準拠のPoE+(Power over Ethernet Plus)に対応したのが特徴。標準で一部のルーティング機能(OSPFルーティング)をサポートする。参考価格は100万円から。
3製品は2009年第3四半期中に出荷予定。ブロケードではこれに先駆けて6月10日より開催される「Interop Tokyo 2009」展示会に出展する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
リモートワークやクラウドサービスが拡大する中、ネットワーク遅延の課題を抱える企業も少なくない。通信遅延は生産性にも影響するだけに契約帯域の見直しも考えられるが、適切な帯域を把握するためにも、帯域利用状況を分析したい。
在宅勤務でSIM通信を利用していたが、クラウドの通信量急増により、帯域が圧迫されWeb会議での音切れが発生したり、コストがかさんだりと、ネットワーク環境の課題を抱えていたシナネンホールディングス。これらの問題を解消した方法とは?
VPN(仮想プライベートネットワーク)は、セキュリティの観点から見ると、もはや「安全なツール」とは言い切れない。VPNが抱えるリスクと、その代替として注目されるリモートアクセス技術について解説する。
インターネットVPNサービスの市場規模は増加傾向にあるが、パフォーマンスやセキュリティなどの課題が顕在化している。VPNの利用状況などのデータを基にこれらの課題を考察し、次世代インターネットVPNサービスの利点と可能性を探る。
代表的なセキュリティツールとして活用されてきたファイアウォールとVPNだが、今では、サイバー攻撃の被害を拡大させる要因となってしまった。その4つの理由を解説するとともに、現状のセキュリティ課題を一掃する方法を解説する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。