企業データセンター向けに、10Gイーサネットを24ポート装備した高密度ボックス型スイッチを8月に発売する。シャーシ型よりも導入コストを大幅に抑えたのが特徴。
日立電線は6月1日、10Gbpsイーサネット(10GbE)対応レイヤー2コアスイッチ「Apresia 13000-X24-PSR」「Apresia 13100-48X-PSR」を発表した。8月末より販売を開始する。ボックス型ながら10GbEインタフェースのポート密度を高めることで、企業データセンターでの需要を掘り起こす。
今回発表されたのは10GbE×24ポート装備のモデル(X24-PSR)と10GbE×4/1GbE×44ポート装備のモデル(48X-PSR)。同社によると、ボックス型で10GbEの高密度ポートを備えたのは国産製品としては初だという。
いずれもXENPAK(着脱可能な10GbE用接続モジュールインタフェース)よりも小型で電力使用効率の良いSFP+ポートを採用。コネクタ形状が従来のSFPと同様のため、部分的に10GbEに移行するといった1GbEとの混在ネットワークの構築が容易である。また、信号変換を行う光トランシーバ一体型の専用銅ケーブルを使うことにより、トランシーバを別途必要とする10GBASE-CX4よりも低コストかつ手軽にラック間/ラック内の接続が可能。本体の空冷機構は前面吸気・背面排気とし、サーバラックでの利用に最適化した。基幹向けにもボックス型を複数配置する運用を前提としているが、機器の統合管理機能などは備えていない。
基本構成での価格は、X24-PSRが260万円、48X-PSRが160万円から(いずれも税別)。ソフトウェアキーライセンス(30万円)を購入すればそのままでレイヤー3機能が利用可能になる。同じポート密度のシャーシ型スイッチと比較して、「70%程度のコスト削減効果がある」(ネットワークエンジニアリングセンタ副センタ長の末永正彦氏)。「10GbEは導入コストが高い」との企業ユーザーの意見が多かったため、シンプルなボックス型の仕様で低価格化を図ったという。
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