ファウンドリーネットワークスは「Interop Tokyo 2008」において、小型ながらインターネットのすべての経路情報に対応するL3スイッチを発表した。
ファウンドリーネットワークスジャパンは6月11日、エッジ向けのレイヤー3(L3)スイッチ「FastIron Edge XE」を発表、同日より出荷を開始した。コンパクトなボックス型の筐体ながら、大容量のルーティングテーブルに51万2000の経路情報を収容できるのが特徴。同製品は11日から開催中の「Interop Tokyo 2008」展示会に出展されている。
近年フルルート(インターネット上のすべてのネットワークへの経路情報)数は伸び続けており、いかに小さい設置スペースで多くの経路情報を収容できるかが、ISPなどで利用されるルータに求められる要件となっている。米Foundry Networks エンタープライズビジネスユニット プロダクトマーケティングディレクタのヴァル・オリヴァ氏によると、6月時点におけるIPv4のフルルート数は26万7000、IPv6のフルルート数は1299に達しているという。
FastIron Edge XEでは1.5RU(ラックユニット)の小型の筐体に、IPv4で51万2000ルート、IPv6で6万4000ルートを収容できる。「例えば競合製品のCisco ME 6500では12万8000のIPv6ルートを収容可能だが、IPv4では25万6000ルートしか収容できず、インターネットの経路情報を扱うには不十分だ」(オリヴァ氏)。最大136Mppsという高いパケット処理能力もウリとなっている。また、トラフィック集中時のパケットロスを防ぐため、入出力でそれぞれ32Mバイトのバッファメモリを備える。
ギガビットイーサネットポート(SFPおよびカッパー)を24ポート、48ポート装備するモデルを含めて3モデルが用意される。また、10Gイーサネットのアップリンクポートを2ポート装備した。参考価格は133万1000円。
同社はこのほかにも、ソフトウェアの更新だけでIPv4/IPv6デュアルスタックルーティングが可能になるアグリゲーションスイッチ「FastIron SuperX/SX」用のオプションもリリース。「一部のL2スイッチを除いて、エッジからコアまでスイッチ/ルータ製品のIPv6対応をほぼ完了している」(オリヴァ氏)。
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