2010年01月26日 08時00分 公開
特集/連載

エンタープライズRIA開発が分かる3つのホワイトペーパーホワイトペーパーレビュー

業務アプリケーションでの採用も増えつつあるRIAにはさまざまな技術や製品がある。自社の業務に適したシステムを構築するために何が必要か? 本稿では、RIA開発に関連する3つのホワイトペーパーを紹介する。

[翁長 潤,TechTargetジャパン]

 Webアプリケーションの進化系として「リッチクライアント」や「RIA(Rich Internet Application)」と呼ばれるアプリケーションが広く活用されつつある。コンシューマー向けサイトから始まり、現在では企業間や企業内システムに導入したり、構築を検討したりする企業も増えてきた。

 RIAシステムをより簡単に構築するにはどうすればよいのか?

 本稿では、TechTargetジャパンのホワイトペーパーダウンロードセンターに登録されているホワイトペーパーの中から、RIA開発に関連する3つのホワイトペーパーを紹介する。

注目のRIAプラットフォームとは?

ここがポイント! Silverlight3による実践RIA開発

photo 提供:インフラジスティックス・ジャパン

 現在、RIA関連技術には「Adobe Flash」やJavaアプレット、Ajaxなどさまざまな技術が存在する。また、アドビシステムズの「Adobe AIR」、サン・マイクロシステムズの「JavaFX」、Curlといった開発プラットフォームも多く存在する。そんな中、RIA推進団体「RIAコンソーシアム」が2009年6月に発表した、Webアプリケーションの利用者を対象にしたアンケート調査「2009年3月 Webアプリケーションのビジネス利用調査」において、その認知度の伸び率が最も大きかったプラットフォームが、マイクロソフトの「Microsoft Silverlight」(以下、Silverlight)だった(前回比6%増の14.4%)。

 このホワイトペーパーでは、RIA開発におけるSilverlightの活用方法を紹介している。Silverlightを採用する利点としては「XAMLベースの表現能力」「Webベースのデプロイ効率の高さ」「マルチプラットフォーム性」などを挙げている。

 また、そうした利点を紹介するとともに、それらを最大限生かすためには「ほかのシステムとの連携や既存サービス資産の流用などを考慮に入れた、最適なアプリケーションアーキテクチャを選択することが重要だ」と説明する。さらに、SilverlightはWPF(Windows Presentation Foundation)同様にXAMLによる高いUIデザインを可能とする一方で、UIデザインに対するコストを増大させないための工夫も必要だという。

 その上で、Silverlight 3による業務アプリケーション開発を進める際に問題になりやすい部分に焦点を当てて、SilverlightによるRIA開発のポイントを解説している。Silverlight開発に際して覚えておくべき主な制約事項、サービス、データ、プレゼンテーション層など各レイヤーにおける実装指針、UIコンポーネントを利用した効率的な実装方法を紹介している。

 新しいRIAプラットフォームの開発ノウハウを理解したい方は、目を通してみてはいかがだろうか。

Silverlightに関連したホワイトペーパー

エンタープライズ適用のために必要なこと

J2EEとシームレスに連携する次世代アプリケーション構築

photo 提供:日本ネクサウェブ

 エンタープライズ分野でのRIA導入では、既存の基幹システムとの親和性や大規模なシステムにおける経験、技術者の確保という点も課題になることがある。例えば、ミッションクリティカル環境におけるパフォーマンスや可用性、ほかのシステムとのシームレスな連携、既存資産からのマイグレーションなどが求められる。多くのプラットフォームが存在する市場において、エンタープライズRIA開発に適したものを選択するにはどうすればよいだろうか?

 このホワイトペーパーでは、JavaXMLベースのRIAプラットフォーム「Nexaweb」によるアプリケーション構築法を紹介している。Nexawebの最大の利点は、エンタープライズアプリケーション開発の主要な基盤要素「J2EE(Java 2 Enterprise Edition)」とのシームレスな連携性にあるとし、J2EEとの統合を実現するNexawebの各コンポーネントのアーキテクチャを解説している。

 J2EEとの統合によるメリットの1つとして「既存のHTMLアプリケーションからの移行」を挙げている。Nexawebでは、サーバサイドのビジネスロジック、データモデル、クライアントサイドのコンポーネントなど、既存のアプリケーション資産の大部分を再活用することが可能。これにより、アプリケーションの移行時間を短縮させ、移行作業を容易にするという。また、HTMLアプリケーションの実際の移行手順も紹介されている。エンタープライズへの適用を考えている方は参考にするとよいだろう。

 ホワイトペーパーダウンロードセンターには、そのほかにもマジックソフトウェア・ジャパンの「業務システムのRIA開発プロセスを1/3にカットする方法」や、カールの「リッチクライアント Curlプラットフォームの概要」など、エンタープライズRIAに適応するプラットフォームも紹介されている。

業務アプリケーションのリプレースをお手軽に

作り直さない業務アプリケーションのリニューアル 〜最小限の工数で入力操作性を改善する方法〜

photo 提供:グレープシティ

 システム全体のパフォーマンス向上を左右するともいえる、業務アプリケーションの操作性。それは、画面表示を中心としたユーザーインタフェースの設計段階で決まるといっても過言ではないだろう。使い勝手が悪化した業務アプリケーションを使い続けることは、ユーザーの生産性の低下を招き、そこに起因するトラブルが発生する可能性もある。どのような画面を設計していくのがよいのだろうか?

 このホワイトペーパーでは、マイクロソフトのVisual Studioを利用してWindowsアプリケーションを開発するエンジニアが、ユーザーインタフェース画面を構築する際に役立つ情報を提供している。特に、すべての業務アプリケーションに必要不可欠なUI要素といえる、入力作業を行うテキストボックス(TextBox)に焦点を当てて、その機能に特化したサンプルをベースにして使い勝手の良い画面の構築を解説する。

 また、データ入力はシステムに適切なデータを入れるための入り口で、業務アプリケーションにおける利用頻度の高い機能の1つと位置付け、そのユーザーインタフェース設計の重要性を説いている。

 多くの企業ではシステムをリプレースする場合、なるべく工数や費用を掛けたくないのが本音であろう。可能な限り少ない工数でリプレースを実現する方法はないだろうか? このホワイトペーパーにはその問いに対する解決策が幾つか提示されている。

 今回紹介したホワイトペーパー以外にも、ホワイトペーパーダウンロードセンターでは、技術文書や製品資料、事例紹介などRIA開発に関するホワイトペーパーを掲載している。ぜひダウンロードしてご活用いただきたい。

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