コストが掛かると指摘されるIFRS適用。しかし、適切に導入すれば、コストを上回るメリットを得ることができる。現場、経営層共に納得できるIFRS適用のメリットを3つのホワイトペーパーから読み取る。
2015年、もしくは2016年の強制適用が示されているIFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)。対象となる上場企業では2010年春からプロジェクトの立ち上げが活発になってきた。しかし、海外で資金調達していない企業や、中堅・中小規模の企業など、「何のためにIFRSを適用するのか分からない」という声があるのも事実だ。今回はTechTargetジャパンのホワイトペーパーダウンロードセンターに登録されているホワイトペーパーの中から、「IFRS適用のメリットが分かる3つのホワイトペーパー」を紹介しよう。
PwCアドバイザリー(現プライスウォーターハウスクーパース)のマネージングディレクター 村田達紀氏は、IFRSについて「日本で定められたわけでもない基準を、なぜ適用しなければならないのか」という疑問の声があると説明する。海外で策定されたIFRSは日本の伝統的な商習慣と合わないのは明らか。原則主義など、これまでの日本の会計基準とは大きく異なる考え方も採用されている。そのため疑問の声が沸くのは当然だ。
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