診療所における診療情報の公開・閲覧の範囲を拡大させることで、地域医療の連携強化や医療サービスの向上を目指す。
NEC、三洋電機、シーエスアイ(以下、CSI)の3社は6月25日、地域医療連携ソリューション事業において協業することを発表した。NECとCSIは、電子カルテシステムと地域医療連携ネットワークサービス「ID-Link」を接続して情報公開を行う「地域医療連携ソリューション」を2009年7月から販売している。今回、その事業に三洋電機が新たに参画する。
3社が協業する地域医療連携ソリューションは、電子カルテシステムとID-Link、接続するための専用サーバ「診療情報公開用サーバ」の3つで構成される。ID-Linkは、医療施設に分散されている診療情報を患者番号(患者ID)で統合して共有するサービス。医療施設内の専用サーバに格納された診療情報を、サービスセンターを経由して閲覧する。また、対象となる電子カルテシステムとして、NECが大規模病院向け「MegaOakHR」、CSIが中小規模病院向け「MI・RA・Is」シリーズ、三洋電機が診療所向け「Medicom-DP/X」「Medicom-HR」をそれぞれ提供する。
また、NECはID-Linkの診療所向け価格を見直し、2010年10月より従来比約40%の低価格化を行う。さらに診療所がID-Linkに接続するための「オンデマンドVPNセットプラン」も新たに提供開始する。ID-Linkの価格は以下の通り。
形態 | 価格 |
---|---|
診療所 | ID-Linkサービス・単体プラン 2980円 ID-Linkサービス・オンデマンドVPNセットプラン 3960円 |
病院 | 一般病床300床未満の場合 5万円 一般病床300床以上の場合 8万円 |
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