トヨタ自動車は新経理システムとして日本オラクルの「PeopleSoft Enterprise」を採用した。メインフレームで稼働していた旧システムの機能を新システム上で再現した。
日本オラクルは6月28日、トヨタ自動車が新経理システムにERPパッケージ「PeopleSoft Enterprise 9.0 Financial Management System」を導入したと発表した。単独決算などの経理業務全般をサポートするという。
トヨタは旧システムが稼働していたハードウェアのサポート切れをきっかけにPeopleSoft Enterpriseを導入したという。既存システムの機能をPeopleSoft Enterpriseをベースにした新システム上に再現した。主に国内債権債務取引、海外債権債務取引、資金管理業務、単独決算などを担当するシステムで、すでに安定稼働を確認しているとオラクルは説明している。
日本IBMの資料(PDF)によると、トヨタは1999年4月に日本IBMのメインフレームサーバ「S/390」上でPeopleSoftを使った経理システムを稼働開始させている。今回の新経理システムは、この旧システムの機能を別のプラットフォーム上で再現したようだ。
オラクルは米オラクルと協力し、旧システムから新システムへの移行を支援。旧システムと新システムに同じデータを入力し、同じ結果を得られるかどうかを確認する現新比較検証作業など、新システム移行のリスクを抑える作業の支援を行った。
トヨタは人事・給与システムとしてPeopleSoft Enterprise Human Capital Managementも採用している。
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