「COMPANYシリーズ」を貫く“本来のパッケージ”という開発思想ERP製品カタログ【第1回】ワークスアプリケーションズ

ワークスアプリケーションズのERP「COMPANYシリーズ」はERPに付きもののカスタマイズを最小限に抑える開発思想が特徴だ。“本来のパッケージ”を目指す同製品のコンセプトを聞いた。

2010年07月09日 08時00分 公開
[吉村哲樹]

 独自の製品コンセプトを武器に、国内ERPパッケージ市場でシェアを伸ばしつつあるワークスアプリケーションズ。特に、人事・給与分野のパッケージ製品は国内でトップシェアを誇る(矢野経済研究所調べ、2002〜2008年 ライセンス売上高シェア)。また、2005年から提供を開始した会計パッケージも、その製品コンセプトに多くの企業が導入メリットを見いだし、順調にシェアを伸ばしつつあるという。

 ERPパッケージの世界では昨今、「IFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)対応」が花盛りだが、これに対しても同社は独自の方針とメッセージを打ち出している。本稿では、同社製品の特徴とIFRSへの対応について、その概要を紹介する。

カスタマイズやアドオン開発を不要に

 ワークスアプリケーションズは、自社製品を「COMPANYシリーズ」というブランドに統一している。COMPANYシリーズは、分野別に「COMPANY 人事給与シリーズ」「COMPANY 会計シリーズ」などに分かれており、さらにその下に業務別の個々のパッケージ製品が位置付けられている。

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