失敗の原因と対策
BIプロジェクトを成功させる3つのポイント
BI導入プロジェクトが失敗する原因の最たるものは計画の不備だ。プロジェクトを成功に導く3つのポイントを紹介する。
ビジネスインテリジェンス(BI)プロジェクトが迷走したり、完全に破たんしてしまうのにはさまざまな複雑な理由があるが、その最たるものは計画の不備だ。社内の誰かがBIに傾倒してソリューションを導入したものの、結局のところ誰もそれを使いたがらなかったり、それが会社のニーズに合っていないというケースが非常に多い。
BIプロジェクトを成功させるには、以下が必要だ。
- 経営陣からの支持
- ビジネス部門全体からの支持(ビジネス部門がシステムを習得し、意思決定プロセスを自ら調整することが最終的に必要になる)
- 基盤となる技術をしっかり計画し、最終的なソリューションがビジネスニーズを満たすようにする
BIソリューションが受け入れられるかどうかを評価するために利用できるのが、RACTのテストだ。このテストでは、ユーザーにとってソリューションが重要性(Relevant)、正確性(Accurate)、整合性(Consistent)、適時性(Timely)を持つかどうかを調べる。ソリューションがこれらを持っていないのであれば、あなたのプロジェクトは間違った方向に向かっている。
BIではデータの品質も重要だ。BIシステムは全社からデータを集めて統合する。このデータの一部に誤りがあると、BIシステムから導き出される結論も誤ったものになる。「Garbage in, Garbage out(不正な入力からは不正な出力しか得られない)」というわけだ。誤ったデータが常にふるいにかけられるようにしなければならない。データウェアハウス(DWH)のETL(データ抽出/変換/ロード)処理の一部として、データ品質の確保を計画する必要がある。
さらに、「BIシステムで肝心なのは、ビジュアルなダッシュボードやスコアカードだ」と誤解してはならない。これらはBIシステムの便利な要素だが、詳細な判断に直結する材料を提供するわけではない。また、ダッシュボードについては、一貫した信頼できる事実データを表示するように、注意深く計画を立てる必要がある。こうしたデータを表示しないダッシュボードは役に立たない。
ユーザートレーニングの欠如も、BIプロジェクトが失敗する大きな原因になる。Microsoft SQL Serverをインストールし、コンサルタントにDWHを設計させ、Microsoft Office ExcelやPowerPivotを使える環境をユーザーに提供するだけでは十分ではない。BIの価値を説明し、システムの使い方を実地に教えることが不可欠だ。また、いったんBIシステムが稼働したら、ユーザーが変更を求めてくるのが常だ。このため、そうした変更依頼を受け、その内容を検討し、良いアイデアを実行に移すプロセスをあらかじめ計画しておくことが重要だ。ビジネスは固定的なものではないため、BIシステムも変わっていかざるを得ないことを念頭に置かなければならない。
では、どうすればBIプロジェクトを成功させることができるのか。
コンサルタントを利用する
コストは掛かるが、長い目で見ると費用の節約になる。見直しややり直しを避けることができるからだ。
潜在ユーザーに、BIソリューションは有益だと納得させる
彼らが、BIシステムで解決したい問題を自分で見つけるようになったらしめたものだ。BIを強制的に使わせるのではなく、BIを活用する文化を育てなければならない。
周到な計画を立てる
これも経験豊富なコンサルタントの出番だ。彼らは、計画プロセスが際限のない“要求収集”プロセスに陥るのを避け、必要十分な時間で計画プロセスを実施することに長けている。
本稿筆者のドン・ジョーンズ氏は、Concentrated Technologyの共同創業者。30冊以上のIT書籍の著者で、世界中の技術カンファレンスで講演を行っている。
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