クラウドERPとはその名の通り、クラウドコンピューティング上で稼働するERPパッケージを指します。これまでWebメールやグループウェア、CRMなど特定のアプリケーションに限られてきたクラウド上のサービスが、徐々にその範囲を拡大し、企業における基幹システムであるERPも対象となってきました。企業内におけるERPへのIT投資の比率は高く、また業務プロセスの依存度も高いだけに、クラウドERPの動向は企業のIT戦略に大きな影響を与えます。
クラウドコンピューティングのメリットはさまざまなところで語られています。ハードウェアを用意せずにアプリケーションをサービスとして利用でき初期投資を削減できる、ソフトウェアライセンスを資産として所有せず月額料金でアプリケーションを利用できる、クラウド上の1つのアプリケーションをネットワークにつながったどこからでも利用できるなどが代表的なメリットです。
通常、ERPパッケージを導入するにはハードウェアなどの初期投資はもちろん、業務分析やフィット&ギャップ、カスタマイズ、テストなどを行う必要があり、最短でも数カ月の導入期間とコストが掛かります。しかし、クラウドERPでは極端に言えば、ログインのIDとパスワードさえあれば使い始めることができます。また既にテストされた業務プロセスやワークフロー、機能がそろっているので、バグなどを心配することなく使うことができます。
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