日本法人のネットワークの使用状況から、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディア利用が業務トラフィックに与える影響をランキング形式で読み取る。
香港人である私の妻は、100人を超える(※)香港の友人との日常のやりとりをFacebookを使って行っている。
※香港は面積が狭く、その中のわずかな平地に人口が密集しているため友達同士が集うのが簡単だ。円卓に収まる10~12人ぐらいで頻繁に集まる。1人が複数のグループに属して頻繁に集まっていると、友人の数は数十人から簡単に100人を超える。これが香港の一般的な友人関係である。
電話やメールだと基本的には一対一のやりとりで時間がかかる。ブログやTwitterは不特定多数向けのメディアなので公開できる情報が心理的に制限され友人とのやりとりには向かない。Facebookならば、「友達が書いた近況欄を読んだりコメントをしたりする」「旅行やバーベキューなどの写真をアップロードして友達に見てもらい、コメントをもらう」といったことが簡単にできる。近況や写真は友人だけに見せられるので、ある程度パーソナルな内容もアップロードできる。友人の近況がニュースフィードで一覧できるインタフェースも慣れると使い勝手が良い。個人的な用事があるときはFacebookからチャットやメールもできる。
妻はこのパワフルなアプリケーションにかなりの時間を費やすことにより、離れた場所に住んでいる多くの香港の友人と頻繁にコミュニケーションを取っている。たとえ1年ぶりに会っても、「久しぶり」という感覚はほとんどない。香港に住んでいる人たち同士でも、Facebookによるコミュニケーションは積極的に行われているという。
日本でFacebookが根付くかどうか分からないが、浸透すればFacebookなしでは生きていけなくなるほどの存在感を持ったアプリケーションであると個人的には感じている。知人とのコミュニケーションにおいては電子メールを置き換える存在となるだろう。
そんなFacebookは中毒性がかなり高い。中毒者は頻繁に、もしくはリアルタイムでチェックをせずにはいられない。それがたとえ勤務時間中でもだ。
では、国内法人においてのFacebookを含むソーシャルメディアやコミュニケーション系のアプリケーションはどの程度使用されているのだろうか。前回「業務活用が進むYouTube、企業ネットワークに掛かる負荷は?」に続き、パロアルトネットワークスが国内60の法人のトラフィックを調査した集計結果を基に、国内企業におけるソーシャルメディアなどのWebアプリケーション利用状況を見ていこう。
WebメールではGmailが使用率82%で1位。筆者もプライベートでは、Gmailがメインである。以前は他のWebメールがメインだったが、メール本文の最後に広告が入ることに違和感を覚え、最近は使用が減っている。2位は使用率75%のHotmailだ。Hotmailはマイクロソフトが提供するクラウドサービス「Windows Live」の1つに位置付けられる。同サービスには他に、25Gバイトのオンラインストレージである「SkyDrive」や、クラウド型のOfficeである「Office Web Apps」などが含まれる。無料の巨大クラウドサービスだ。Hotmailは1通のメールに何と最大10Gバイトのファイルを添付できる。
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